スピルリナって何だろう?

スピルリナは、ラテン語で「らせん」という意味で、その形状がらせん状な事からこの名がつけられました。
スピルリナは、地球上に最初に誕生した原核生物の一種で、藻類です。
熱帯のアルカリ度の高い湖などに生息します。
古くはアフリカ中央部のチャド湖に自生するものを、原住民が天日乾燥し食べていました。

その成分のおよそ6割がタンパク質で、その他にビタミンBをはじめ鉄分や、ミネラルを多く含むため、栄養豊富な未来の食糧として1970年代に大きく紹介されました。
スピルリナは、栄養豊富なだけでなく、免疫力を上げる、新陳代謝をあげてアンチエイジングになる、アレルギー症状を緩和する、便秘を解消する等の効能があるといわれ、スーパーモデルのミランダ・カーをはじめ、海外のセレブが美容のために愛飲する事でも知られています。

味の方は、野菜というよりも海苔に近い様です。
しかし錠剤にしたり、粉末にしたものを果物に混ぜたり、クッキーなどのお菓子や、料理に少量混ぜるなどして手軽に楽しめることも人気の一因です。

スピルリナの注目すべき特質

スピルリナの特質の一つ目は、太古の昔から存在する藻であるという事、そしてそれを原住民が食べてきたという古い歴史がある事です。
この為、化学合成による栄養剤に懐疑的な人からも、安全性が比較的高いと人気です。

二つ目の特徴は、約6割を占めるタンパク質の他、50種類以上のビタミンやミネラルが高濃度に含まれているので、少しの量で各種栄養素が手軽にとれるという点です。
たとえばβカロチンなら人参の20倍、鉄分ならホウレンソウの50倍といわれています。
このため、食事制限のダイエット中などで栄養バランスが崩れやすい人からの支持も高いのです。

国連食糧農業機関が「未来の最も有効な食糧資源」として認め、ユニセフが「明日の最も理想的で最も完璧な食品」と推薦したことでも知られます。
またアメリカでは、NASAが宇宙食としての可能性に注目し、FDAも栄養サプリメントのフードリストに掲載するなど、世界的にも一定の評価を得ていいます。

スピルリナの注意したい点

スピルリナは、日本でも厚生労働省により緑の色素が、スピルリナ色素として既存添加物に認定されています。
従って、食品に対する着色料としての安全性は調査研究されたうえで公式に認められています。

しかしこれには一定の要件があって、厚生省が認めるのは重金属(水銀、カドミウム、鉛など)が混ざっておらず、有毒性の藻ミクロシスチンが混ざっていないこと、着色を目的とした範囲での少ない含有率での安全性を認めているにすぎません。
また人間に対する科学的臨床データが乏しい事から、妊婦や子供の摂取はすすめられていません。
健康な大人であっても、過剰摂取は危険な可能性があるとさえ言われています。

過去には食糧難での難民食糧の一つとして使われたり、チェルノブイリでの被ばく者への投与で健康状況が改善したという報告もありますが、その研究はまだ途上であるともいえます。
純粋なスピルリナが良いものであっても、その扱う素材の質や他の添加物との組み合わせなどは、企業ごとに違うため、その質を見極める目も必要です。
今後、様々な可能性が期待される食品予備軍であると言えそうです。

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