サッカー用語「バイタルエリア」とは
サッカー用語の「バイタルエリア」についてご紹介します。
バイタルエリアとは
バイタルエリアとは、「得点につながりやすく重要なエリア」です。
バイタルを直訳すると、「危険な」「重大な」というような意味になります。これらから分かるように、攻撃をする際には最も攻略したい、守備の際は、一番気をつけたいスペースのことです。
バイタルエリアがフィールドのどこなのかというと、簡単にいうとペナルティエリア周辺です。具体的には、DF(ディフェンス)とMF(ミッドフィルダー)の間のことを指します。
なぜDF(ディフェンス)とMF(ミッドフィルダー)の間が重要・危険なのかというと、例えば、バイタルエリアにボールが入るとディフェンスのCB(センターバック)は守るためにつり出されますが、前に出ることでディフェンスラインが崩れ、CB(センターバック)の裏にスペースが生まれてしまうのです。
このように、バイタルエリアに侵入すると、攻撃側には相手が困惑していることから隙を見て、シュートやパスといった複数の選択肢が生まれ、相手DFを崩し、ゴールを奪う最大のチャンスとなります。逆に守備側はピンチになります。DFは的を絞れずうまくチームでボールを奪いに行くことができなくなってしまうのです。
このように圧倒的に攻撃側がチャンスとなるため、バイタルエリアに侵入するとゴールが生まれやすいと言えます。
守備時の注意点
守備時の注意点としては、第1の対策として、侵入させないこと!
これができればバイタルエリアから攻められることはありません。バイタルエリアは先ほども書いた通り、「DF(ディフェンス)とMF(ミッドフィルダー)の間」です。このスペースに侵入させなければ怖くありません。
具体的には、DFとMFの距離をコンパクトに保つことでバイタルエリアのスペースを埋めることができます。また、ボランチの選手とDFが連携してパスコースを限定できれば、適切なコーチングをしてパスカットを効率的に狙うことも可能です。スペースが生まれなければ侵入不可能であり、仮にパスやドリブルをされても素早く相手に対してプレッシャーをかけられます。
しかし、絶対に侵入させないことは実際には難しいです。相手もあらゆる手を使いチャンスを作ろうとします。
そこで第2の対策、バイタルエリアで前を向かせないこと!
侵入されても焦らず、ゴールにつながるパスやシュートを防ぎましょう。そのためにDFは素早く相手選手にプレッシャーをかけ、ゴールに向かせないようにします。しっかり対応が出来れば後ろにパス(バックパス)をするか横向きのパスとなるため、パスカットを狙いやすくなります。侵入されてもゴールに近づくことができません。
ここで注意が必要です。バイタルエリアで相手選手がパスを受ける時は後ろ向きが多いです。ここで手を使ったり足を容易に出してしまうとファウルを取られ、フリーキックのチャンスとなってしまいます。慎重にプレッシャーをかけファウルに気をつけましょう。
守備の基本である、「同一視野(ボールと相手を視野に入れること)」をより強く意識しましょう。DF陣がコンパクトにすることやMF・ボランチの選手とコミュニケーションをとることで、相手のチャンスに対応しましょう。
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