メジャーリーグには引き分けがない
延長戦は、2塁のランナーを置いた状態から始まります。
日本のプロ野球とアメリカメジャーリーグには違いがありますね。
日本のプロ野球ニュースを見た時に、何勝何敗何分と表示されますが、アメリカメジャーリーグでは、何勝何敗。
そうなんです、アメリカメジャーでは引き分けはありません。
どういうことなのでしょうか?
今回はそんなアメリカメジャーリーグの引き分けがない理由を紹介したいと思います。
タイブレーク方式
延長戦は、2塁のランナーを置いた状態から始まります。これは、2020年と2021年のシーズンに実施されていたものを継続することになります。
延長の際に、塁上に行くランナーは、延長のイニングの先頭打者の直前の打順の選手となります。例えば、10回の先頭打者が5番打者である場合、4番打者が二塁ランナーになります。
プレイヤーの健康と安全
この延長で2塁を置いてスタートするルールは、2022シーズンでは一時は廃止となりましたが、ロックアウト時の労使交渉にて、MLBとMLBPA(選手会)は、これは凝縮されたスケジュールの間にプレーヤーの健康と安全を維持するための努力であるということで意見が一致したことで、この制度が復活しました。
引き分けの考え方がなかった
「引き分け」という考え方は、もともと野球にはありませんでした。19世紀半ばにアメリカ東海岸で誕生した野球は、最後まで決着をつけるものでした。
1856年までは「21点先取したチームが勝ち」というルールであり、21点取るチームが出るまで延々と試合をしていましま。しかし、時間がかかりすぎることから1857年「9イニングスを終了時点で得点が多かったチームを勝ちとする」とルールが改められました。しかし、同点の場合は決着がつくまで試合をするものとされていました。
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