パリオリンピックの追加種目が発表されました。
東京オリンピックでも開催された、サーフィン・スケートボード・スポーツクライミングも採用されるなか、新種目のブレイクダンスが採用されました。
新種目となるブレイクダンスとはどんなものなのでしょうか。
ブレイクダンス
ブレイクダンスは、ストリートダンスの一つで、ヒップホップ三大要素、もしくは四大要素の一つと言われています。
ブレイクダンスは1970年代にニューヨークのサウスブロンクス地区のアフリカ系アメリカ人やラテンアメリカ人の若者達によって発展したストリートダンスのスタイル。
また、アフリカ・バンバータの提案でギャングが抗争をまとめる為に銃撃戦の代わりにブレイクダンスのバトルを用い、発展に繋がったと言われている。映画『ワイルドスタイル』(1982)はブレイクダンスを知らしめるに充分でした。
後に、ニューヨークのロックステディークルーなどのクルー同士による大規模な抗争がメディアの関心を受け、これがダンスチームの成長へと繋がり、ディスコクラブ、公共イベントなどにもブレイクダンサーは進出していった。人気は1980年代前半全盛期と言われており、1980年代後半には下火となっていきましたが、アフリカの民族舞踊などの動きなどが取り入れられ地味ながら安定した人気もある。Battle of the Year等の世界大会も行われるようになっている。
オリンピックも若者へのアピールと採用
ブレイクダンスは基礎となる立ち踊り「トップロック」やフットワーク、スピンなどのパワームーブ、フリーズなど、芸術性やスポーツ性が融合している。
Bボーイ、Bガールと呼ばれる競技者の技術的なスキルだけでなく、強さやスピード、リズム、軽快さといった創造性やスタイルも審査対象となる。
パリ五輪組織委員会は昨年、ブレイクダンス、サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングの追加を提案。IOCの最終審査の結果を待っていた。
IOCは新種目について、パリ五輪の既存の競技施設を使用することを実施条件に挙げており、若者へのアピールにつながるもの、あるいは男女平等の実現に役立つものを優先するとしている。
大会主催者側は新規の若い観客に人気のあるスポーツを取り入れたかったと述べた。