”育成型”期限付き移籍とは

育成型期限付き移籍とは、若手の出場機会を設けるために下部リーグで出場機会を増やし修業を積ませるための移籍制度です。

育成型期限付き移籍は、日本サッカー協会のJFAがJリーグの若手選手の出場機会が少ないことを育成の観点で問題視しており、Jリーグの若手育成プロジェクトの一環で実現した経緯があります。

育成型期限付き移籍の条件

育成型期限付き移籍をするためには、以下の3つの条件に当てはまっている必要があります。

(1)23歳以下の日本国籍を有する選手の期限付き移籍であること
(2)期限付き移籍契約の途中解約に関して、移籍元チーム、移籍先チーム、当該選手の三者が予め合意していること
(3)移籍元チームのリーグより下位のリーグのチームへの期限付き移籍であること

3つめの下位リーグでなければいけない理由は、同一リーグ同士の移籍だと順位争いをしているチームの対戦相手に育成型期限付き移籍で有望選手を貸すことができてしまうので、リーグの公平性を担保するために下位リーグへの移籍しか認められません。

期限付き移籍との違い

期限付き移籍は“期限付き”との違いは3つあります。

(1)同一リーグに移籍できる
(2)年齢制限がない
(3)移籍期間内にチーム事情によって移籍を解消することができない

これが育成型期限付き移籍と比較したときの期限付き移籍の特徴です。

育成型期限付き移籍のメリット

育成型期限付き移籍のメリットは、チーム事情によって柔軟な対応を取りやすいことです。
けが人が発生したときには戻ってきてもらうことができるので、チームとしては若手選手を修行に出しやすくなります。

給与は基本的に移籍先クラブが出すので、育成型期限付き移籍は所属クラブの費用の節約にもなり、育成にもなる便利な制度です。

下位リーグのチームにとっても上位リーグの期待の若手選手を格安で獲得できるのは育成型期限付き移籍のメリットといえます。

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