「有酸素運動」と「無酸素運動」、その違いと特徴
「有酸素運動」と「無酸素運動」、その違いを理解していますか?それぞれの特徴や効果を知って、目的によって効率のいい運動をしましょう。
「有酸素運動」と「無酸素運動」
「有酸素運動」とは、ジョギングやウォーキング、水泳、サイクリングなど規則的に繰り返し長時間行える運動の事を言います。体内に取り入れた酸素で脂肪と糖をエネルギーに変換するので、脂肪燃焼効果が高くダイエットの定番とも言える運動です。
これに対し、「無酸素運動」は、短距離走や筋トレなど短い時間で大きな力を必要とする運動の事になります。酸素ではなく糖をエネルギーとして使い乳酸を生成するので、短時間で疲れやすく強度の高い運動です。持続できる時間は1~3分程度になります。
「有酸素運動」と「無酸素運動」の違い
大きな違いはそれぞれの運動で使用するエネルギー源で、有酸素運動では脂肪酸、無酸素運動ではグルコースが主に利用されています。ただ、運動の強度や継続時間によっては、それぞれのエネルギー源が交代で使われることもあります。例えば、マラソンは有酸素運動になりますが、長時間走り続けると息があがってきます。運動の強度が上がると体内の酸素を通常よりも使えなくなることもあり、この場合は無酸素運動をしている状態と同様と考えられています。
「有酸素運動」に向いているタイミングは食後約1.5時間経過してからがベストです。これは、食事をしてから、血糖値がピークになるのは1~1.5時間後と言われているからだそうです。このときに軽い運動をすることで、食後の高い血糖値や中性脂肪値を抑えることが期待できます。
「無酸素運動」は決めた回数の運動を、余力を残さないように全力で取り組むことが重要です。繰り返し続けることで筋肉自体の強さが増し、動作スピードの向上や筋力強化が望めます。注意したいのは、ご高齢の方やウォーミングアップ不足、高血圧疾患の人で、筋肉を痛めてしまう可能性や、運動後の心臓発作(狭心症や心筋梗塞)や急激な血圧上昇などのリスクを伴う場合があるからです。十分なウォーミングアップを行い、自身の健康状態を確認してから行運動を通して良いでしょう。
目的に合わせた運動を選ぼう!
もちろん、運動することは身体にいいですが、闇雲に運動をするだけでは効率的ではありません。それぞれの目的に合わせた運動をすることによって、効果を十分に得ましょう。
「有酸素運動」は体脂肪を燃料とするので、悪玉コレステロールや中性脂肪の減少が期待できます。また、運動そのものの効果として心肺機能の向上させることもできます。これに対し、「無酸素運動」には筋力を瞬発的に発揮する力を高める効果が期待されているので、筋肉そのものを強化したいときにオススメです。
ダイエットが目的であれば緩やかに長時間運動できる「有酸素運動」、ウエイト・筋量アップ目的ならパワーがつけられる「無酸素運動」といったように使い分けることができます。
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