はじめに

学生の頃、授業でダイヤモンドが炭素の固まりと知ってビックリしたのを憶えています。世界の鉱物の中でも極めて硬い性質を持っているダイヤモンドの語源は「征服不可能な、壊すことができない」というギリシア語から来ているそうです。長い間、シルクロードの国々で珍重されてきたダイヤモンドですが、19世紀半ばに南アフリカのキンバリーで巨大なダイヤモンド鉱山が見つかったことで世界的に愛されるようになったようです。ダイヤモンドにも天然と人工のものがあり、天然ダイヤモンドとして採掘される量は年間2.5t程度と言われています。ダイヤモンドは研磨用やカッティング用に人工製造されるのも特徴的な宝石です。人工ダイヤモンドはアクセサリーにも使われますが、天然ものと見分けが付かないほどクオリティーが高くなっています。

ダイヤモンドの性質

1. 硬さ
ダイヤモンドが硬いということはよく知られていますが、決して割れないということではありません。ダイヤモンドは炭素原子で構成されており、原子間結合が強いため硬度があるのです。ちなみにダイヤモンドのモース硬度は「10」。モース硬度は鉱物の硬さを表す尺度のひとつです。この硬さとは引っかいたときの傷のつきやすさで、硬度は1~10まであり、数値が大きいものほど傷がつきにくくなります。引っかき傷に強いダイヤモンドですが、粘り強さ・割れやすさを表す靭性(じんせい)はそれほど高くありません。ルビーやサファイヤよりも低くなっています。また劈開性(へきかいせい)があるため、一定方向からの力にも弱い性質です。ダイヤモンドは外からの衝撃に弱く脆いため、強い衝撃により割れたり欠けたりする可能性がありますが、劈開性があるからこそダイヤモンドはカッティングすることができます。

2. 光学特性
ダイヤモンドの屈折率は2.42で物質中で最大の部類に入ります。反射率は屈折率と比例しますので、屈折率、反射率ともにダイヤモンドが一番大きいことになります。ダイヤモンドには高い屈折率が宝石としての魅力を生み出しています。光が宝石内部に入ったとき、さまざまな方向に光が反射します。カッティングの仕方によって美しい輝きを生むダイヤモンド。虹のような光が見えるブリリアンカットはダイヤモンドのデザインでも根強い人気があります。

3. 熱伝導率
自分で本物か偽物かの判断をするには、ダイヤモンドの熱伝導性質を利用した方法があるそうです。簡単な見分け方は、ダイヤモンドの表面に息を吹きかけることです。熱伝導率が高い物質は、熱が伝わるのが早く、熱を逃がしやすくなっています。はぁーっと息を吹きかけると、ダイヤモンドの表面が曇るのは一瞬です。熱伝導率が高いので、何度も息を吹きかけて曇らせようとしても、すぐに晴れてしまいます。これとは逆に偽物のダイヤモンドは熱伝導率が低いため、曇りがなかなか消えません。熱伝導性が高い性質を利用して、熱量を測定することで本物かどうかを見分けるダイヤモンドテスターという機械があります。

品質評価基準『4C』

ダイヤモンドのクオリティを考えるとき、よく引き合いに出されるのが品質評価基準の『4C』です。これは、[CUT(研磨)・CLARITY(透明度)・COLOR(色)・CARAT(重量)]のそれぞれのCからネーミングされた目安です。実際はカッティング加工の技術や透明度の高低、無色に近いかどうかといったさまざまな観点から評価されています。とくに原石からいかに美しい輝きが生まれるようカッティングできるかという職人の腕は工業化が進んだ現代でも非常に重視されているポイントです。カラットは大きいほど、無色透明かつインクルージョン(内包物)が限りなく含まれないことがポイントです。また、職人によるカッティングのレベルも重視されるのがダイヤモンドならではの評価基準といえます。このほか、紫外線を当てたときに青みを帯びた蛍光色の種類によっても石が判別されます。そして、不純物の量によってカテゴライズされるタイプ1型とタイプ2型という基準も近年注目されています。とくに窒素やホウ素といった不純物を含まないタイプ2型はダイヤモンド全体の2%程度とされており、極めて希少性が高いと珍重されています。

•注意点
世界一硬いといわれるダイヤモンドですが、宝石である以上、丁寧な取り扱いが大切です。油分が付着すると輝きが弱まるほか、石自体は熱や酸に強くてもリングやチェーン部分が傷むケースもあるため大切に身につけましょう。

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