世界中のクラフトを現代の暮らしに調和させる「World Contemporary Craft」Master Recipe 新作アイテムのご紹介
株式会社 Francfranc(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員 髙島郁夫)が運営する、『Master Recipe(マスターレシピ)』は、新たにAtelier Polyhèdre(アトリエ・ポリエドレ)、Silver Sentimenti(シルバー・センティメンティ)、Maddalena Selvini
(マッダレーナ・セルヴィーニ)の作品を日本で初めて販売を開始したようです。
新作アイテムのご紹介
世界各地には数多くの伝統工芸が存在しています。
しかし、それらの中には現代の暮らしにマッチせず廃れていこうとしているものも少なくありません。
『Master Recipe』では、素材、人、技法、歴史、産地に裏付けられたストーリーのあるプロダクトを日本国内 26 地域、世界 20 カ国*1からセレクトし、「美しさ」と「新しさ」という視点(レシピ)を加えて現代の暮らしに調和する「World Contemporary Craft」として編集しみなさまにお届けしてまいります。
(*1 2020 年 1 月時点の数字です。)
■Atelier Polyhèdre
Atelier Polyhèdre は、デザイナーBaptiste YMONET と Vincent JOUSSEAUME の 2 名により、フランス北西部に位置する都市ナントで 2007 年に設立されたアトリエです。
2 人は美術学校を卒業後、彼ら独自のセラミックのハンドクラフトのアプローチを行ってきました。
京都に留学していた Vincent は、日本に古くからある自然の造形美に影響を受け、瓦や畦を題材とするベースを制作。
花を活けた際に水面に反射する美しさを、透明釉を用いて表現しました。
また、フランス語で鍵を意味する『CLEF(クレ)』と名付けられたシリーズは、ハンドルと胴の間の空間が鍵のシルエットとなっています。
古くから使われてきた鍵のデザインが題材となり、モダンな美しいベースに生まれ変わりました。
プロフィール
【アトリエ】Atelier Polyhèdre
【作家名】Baptiste YMONET et Vincent JOUSSEAUME
(バティスト・イモネ&ヴァンサン・ジュソーム)
(左)Baptiste Ymonet :1973 年生まれ。トゥールの School of Fine Arts を卒業
(右)Vincent Jousseaume:1978 年生まれ。Nantes の School of Fine Arts を卒業
2004 年にスタジオを始動。
2007 年に Atelier Polyhèdre として Atelier d’Art de France より Prix des
Jeunes Créateurs 受賞。
2017 年 京都 Villa 九条山(関西地方のフランスの文化会館)のプロジェクトに参加。京都に数ヶ月滞在し新しい作品のデザインソースを得る。
Atelier Polyhèdre として活動するほか、個々のインスタレーションも継続して活動している。
【所蔵】
・National Visual Arts Center(CNAP)
・Design Museum Gent
■Silver Sentimenti
フランス北西部エブルー近くにアトリエを構える Silver Sentimentiは、イタリアの縫製工場の家庭に生まれ、1989 年ファエンツァのGaetano Ballardini institute でセラミック彫刻の学位を取得後、1997年に拠点をパリに移し2014年頃までオペラをはじめとるするコスチュームデザインの仕事を行いました。
その後セラミックの世界を再度志し、轆轤(ろくろ)の技術を学び、新しい表現のかたち、つながる素材、独自の造形を追及、制作活動に勤しみました。
作品の特徴は、磁器と牛革という異素材を組み合わせていること。
磁器に均一に穴を開け、割れが無いように焼成、牛革をセラミックに空けた穴に編むという手の込んだ工程により、1 点を制作するのに最低 30 日は要します。
背の低いものは、革の編みのデザインバランスをみながら、セラミックの上部と下部の釉掛けを変えているため、質感の違いをさらに感じていただける作品です。
プロフィール
【作家名】Silver Sentimenti(シルバー・センティメンティ)
イタリアに生まれ、家業は縫製工場だった為、幼少期からファブリックに触れて育つ。
1989 年イタリア国立美術陶芸学校『Gaetano Ballardini Institute (ファエンツァ)』で学位取得、その後ボローニャの美術学校で学ぶ。
1997 年からパリを拠点にオートクチュールや映画・オペラの衣装を手がけ、2014 年から再び陶器との繋がりを見つける為に、『ATC(Paris)』で轆轤技術を学ぶ。
その中で、新しい表現の形、強力で繋がる素材、曲線、造形を発見する。
彼の造作のインスピレーションの源の多くは素材である。
陶作によるオブジェ作成は、素材と対話をしながら、形作る時に魂を吹き込み、それが独自性として特別な意味を持っている。
■Maddalena Selvini
Maddalena Selvini は、1987 年にイタリア・ミラノに生まれ、ロンドンのCentral St.Martins College of art and design、2014 年にオランダの Design Academy Eindhoven を卒業。
メキシコのオアハカ等を旅しながらクラフトへの理解を深めるとともに、旅で訪れた地や文化を作品のソースにしています。
全ての人間の活動は、『石』が源になっていると考える彼女は、使用する素材全てのベースを『石』にしています。
また、職人や季節、土地、そして地球で生まれた素材への敬意から、自然が私たちに提供してくれている素晴らしい色や質感を大切にしています。
テーブルウェアは、オランダの studio ZAND を主催する Frans Ottink氏が制作。
素材は、磁器またはボーンチャイナに砂を加え、その上から釉薬をかけ焼成し、薄く軽く仕上げています。
コースターには、イタリア語で Pietra Ollare と呼ばれるアルプスで採取されたソープストーンを使用し、彼女自身で制作。
同じ素材でも、焼成温度によってカラーが異なるのが特徴です。
プロフィール
【作家名】Maddalena Selvini(マッダレーナ・セルヴィーニ)
1987 年イタリア・ミラノ生まれ。ミラノをベースに活動。
NAVA DESIGN で学んだ後、イギリスの Central St.Marins College of art and design にて学士を取得し、オランダ Design Academy Einghoven を卒業。
現在は、自身の名を冠した商品のディレクションとデザインを行っている。
サスティナブルの観点から生まれたS-POT は、彼女の代表的な作品のひとつ。
世界中の手仕事の技術に、コンテンポラリーなアプローチを行うことが活動の使命と感じている。
自然から生まれた素材や色を大切にし、ボーンチャイナや磁器に変化を加えることが、彼女の作品の特徴。
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