なぜ「冬太り」するのか?

食欲の秋から始まり、秋冬は美味しいものがたくさんある気もしますが、この時期に太りやすい原因の一つには、身体に備わった防御機能にあります。これから訪れる厳しい冬の寒さに備えて、身体が脂肪をたくわえようとする働きです。冬に冬眠する動物が、寝ている間に飢え死にしてしまわないようにあらかじめ脂肪を蓄えるのと同じ本能ですね。そのため秋から冬にかけて太ることは自然の摂理とも言えます。

夏より活発になっている消化の力を活用しよう!

夏と比べ、冬は痩せにくいイメージはありますが、寒い時期も代謝をあげれば「冬太り」を防ぐことができます。しかも冬は夏に比べて消化力が高くなるそうです。これは寒い冬を乗り切るためにはエネルギーがいるため、身体がそのような食べ物を欲し、そのエネルギーたっぷりの食物を消化しなければならないため、冬は消化力が活発になるそうです。

ですから、冬はより消化の力を高めるものを食べれば代謝がアップし、冬太りを防ぐことができます。

身体の熱を下げない食生活を心がけよう!

ここで大事になってくるのは、身体の熱を下げない食生活を心がけることです。せっかく消化力が高まっていても、熱を冷ます食品を食べるとその力を弱めてしまうので、消化力が低下し、代謝が下がってしまいます。代謝を下げないことが「冬太り」を防ぐ鍵となります。例えば、生の野菜は身体を冷やす作用があるので、サラダよりも、温野菜など火を通して野菜を食べるなどの工夫も大事になってきます。

身体の熱を下げる食品としては、加工食品や添加物が入った食べ物、ケーキなどのスイーツ、冷凍食品などがあげられるようです。自然でないものは、消化に負担をかけますので、私たちの消化力を下げてしまいます。また消化されなかったものが体内に蓄積しやすく、これも太る原因になってしまうそうです。

逆に身体の熱を上げる食品が、根菜類や芋類など冬に旬を迎える作物です。冷凍食品や調理済みの食品を普段よく食べる方は、この時期はごく簡単なものでよいので冬野菜を使ったスープなどに置き換えるだけでも改善されるようです。生姜やコショウ、山椒、天然塩、唐辛子、豆板醤、シナモン、にんにく、味噌、醤油などの食材や調味料は身体を温める作用がありますので、こういったものをうまく利用して加熱調理をするのがおすすめです。

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