オイリー肌(脂性肌)の原因と症状

●オイリー肌(脂性肌)とは
私たちの肌質は、「普通肌」「乾燥肌」「オイリー肌」「混合肌」の4つのタイプに分けられます。オイリー肌は皮脂の分泌が過剰な肌のことで、一見乾燥肌の逆のタイプだと思われがちですが、中にはオイリー肌でも乾燥しているケースがあります。このようなオイリー肌と乾燥肌を併せ持った肌のことを「脂性乾燥肌(混合肌)」と呼びます。オイリー肌だからといって、肌が乾燥していないわけではないと覚えておきましょう。

●オイリー肌(脂性肌)の原因
皮脂の分泌に影響を与えているホルモンは「テストステロン」などの男性ホルモンです。これらのホルモンは、皮脂腺を増加させ、皮脂を合成し、皮脂の分泌を活性化します。テストステロンは、思春期と30代後半~40代の時期に多く分泌されやすく、この時期は脂性肌になりやすいでしょう。また、偏った食生活、乱れた生活習慣、間違ったスキンケアなども、オイリー肌の原因となります。

●オイリー肌(脂性肌)の症状
オイリー肌の症状にはさまざまなものがありますが、以下の3つが代表的なものです。
・テカリやベタつき
オイリー肌の症状の中でも、もっとも自覚症状が多いのが顔のテカリ、ギラつき、ベトベト感です。これらは特に、皮脂の分泌が活発になる夏の時期に目立ちやすくなります。
・ニキビ
ニキビの原因となるアクネ菌は、肌の表面や毛穴に詰まった皮脂をエサにして増殖していくため、ニキビもできやすくなります。
・いちご鼻
いちご鼻と呼ばれる毛穴の黒ずみも、オイリー肌の人に多く見られます。おでこから鼻のラインにかけてのTゾーンは、顔の中でも皮脂腺が多く存在しているため、毛穴に皮脂が詰まっていちごのようにボツボツとした状態になってしまうのです。

オイリー肌(脂性肌)の改善方法

●オイリー肌(脂性肌)の改善に効果的なスキンケア
オイリー肌の改善に必要なスキンケアのポイントは3つです。

・皮脂を取りすぎない
脂が気になるからといって皮脂を過剰にふき取ってしまうと、肌が乾燥して余計に皮脂が分泌されてしまいます。

・優しく洗顔する
皮脂を落とそうとして、何度も顔を洗ったり、ゴシゴシ強い力でこすることは逆効果です。朝は洗顔料を使わずに、33℃~35℃のぬるま湯で優しく洗いましょう。

・保湿をしっかり行う
オイリー肌だからこそ、乾燥には注意が必要です。肌の潤いを保つために、洗顔後はしっかりと保湿をしてください。
また、皮脂で詰まった鼻の毛穴が気になるからといって、無理に押し出したり、ピンセットで取り出そうとしたり、毛穴パックで無理やり取り出すのはやめましょう。刺激や摩擦によって、肌荒れや色素沈着を起こします。

●オイリー肌(脂性肌)の改善に効果的な食事
食事としては、脂質の過剰摂取に気をつけてください。特に飽和脂肪酸を含むバターや牛脂、肉類は、毛穴の詰まりの原因となります。また、血糖値を急激に上げる食品(高GI食品)である小麦粉、白米、加工されたパンや麺類、ケーキ、クッキーなどはできるだけ摂らないようにしましょう。血糖値が急激に上がると「インスリン」と呼ばれるホルモンが分泌され、インスリンが皮脂線を刺激して、皮脂の分泌を促進させます。

●オイリー肌(脂性肌)の改善に効果的な生活習慣
三輪:睡眠不足、不規則な食生活、ストレスに十分気をつけてください。男性ホルモンが活発になると皮脂が出やすくなりますが、生活習慣を正せば、全体のホルモンバランスが改善されて皮脂分泌も正常に働きます。
また、身体にストレスがかかると、ストレスに対抗しようとして「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが分泌されます。コルチゾールは皮膚に働きかけて、皮脂の分泌を促進します。さらに、ストレスによって副腎から分泌される男性ホルモンも、皮脂の分泌を促進させる作用があります。自分なりのストレス発散方法を見つけて、できるだけストレスのかからない生活を送りましょう。

オイリー肌(脂性肌)の人のNG行動

オイリー肌の人は、皮脂を取るためにあぶらとり紙を使用することが多いですが、あぶらとり紙は肌を軽く押さえるだけでも、皮脂を根こそぎ奪い取ってしまいます。さらに無理にこすると、摩擦によって肌が傷ついてしまいます。できるだけあぶらとり紙は使用せず、どうしても気になる時にティッシュで軽くおさえる程度にしましょう。

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