観光インバウンド需要の高まりと川崎市の取り組み

日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2017年に日本を訪れた外国人の人数(訪日外客数:推計値)は、統計開始以来の最高記録である約2869万人を突破!5年間で約2.8倍に増加しています。東京オリンピック・パラリンピックの開催や、羽田空港と川崎臨海部を結ぶ橋が完成する2020年を機に、川崎市でもインバウンド需要が急増することが予測されます。それに向け、国内最大級のハロウィンイベントである『カワサキハロウィン』が開催される今年10月を川崎市の“インバウンド強化月間”と位置付け、外国人観光客を意識したサービス施策を実施するようです。

“カワサキハロウィン”(以下、カワハロ)は、1997年のスタート以来、年々規模を拡大し、今や日本最大級のハロウィンイベントとなったそうです。「カワサキから世界へ!」をテーマにした今年のカワハロは、これまで以上にコンテンツが満載とのこと。目玉企画「ハロウィン・パレード」は、新川通りの全6車線を完全封鎖しカワハロ史上最大規模に。仮装コンテスト「ハロウィンアワード」も、今年から写真投稿でのエントリーが始まり、史上最多の2500人が参加可能です。他にも、キッズパレードやアフターパーティー、人気映画とのコラボレーションなどの企画が用意されています。

“カワハロ”はなぜ外国人観光客に人気なのか?

ハロウィン=「子どものお祭り」というイメージの強い外国人にとって、商店街や商業施設など市全体を巻き込んで盛り上がり、大人も仮装して楽しむカワハロは奇妙で面白いものに見えるのだそう。また、川崎市には、川崎大師や若宮八幡宮などユニークでフォトジェニックな観光スポットが数多くあり、カワハロとあわせてそちらも楽しむことができるのも人気の理由となっています。カワハロ期間中は、外国人観光客限定のハロウィン・パレードの観覧席の
販売なども用意されます。

インバウンド受け入れ体制バッチリな川崎市

平成29年度の観光庁が行った調査によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったことランキングは第1位 「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」、第2位 「多言語表示の少なさ・わかりにくさ(観光案内板・地図等)」となっています。川崎市では、これらの課題を解決するため、外国人観光客のためのサービスを実施し、町ぐるみの実証実験を行うとのこと。市内のホテルや観光スポットで、世界74か国語に対応した翻訳機の貸し出しを行うほか、通訳ダイヤル(テレビ電話)なども設置するなど、外国人観光客を悩ませる「言語の壁」をなくすこころみを行うようです。

川崎市内のホテル9か所+観光施設(川崎大師、藤子不二雄ミュージアム含む10施設)で、最新鋭機器を準備。世界74言語に対応した翻訳機「ポケトーク」を活用して、スムーズなおもてなしを目指すようです。また、市内のホテル9か所すべてで外国人向けの一日レンタルも可能です。話しかけるだけで、通訳がいるかのように対話をすることができるポケトークは、川崎の魅力を楽しみつくす心強い味方になります。

また、着物の着付け、「狂言」鑑賞など体験型のプログラムも実施。自分で着られる着物体験や、人間国宝の山本東次郎さんが出演する日本古来の伝統芸「狂言」を鑑賞できるプログラムを用意しているとのこと。

さらに例年、早い時間から沿道が観客で埋め尽くされる「ハロウィン・パレード」の特別観覧席を有料で提供。6車線を完全封鎖し、さらに大規模になった今年のパレードはぜひ特別観覧席で楽しみましょう。その他川崎駅周辺施設で各種インバウンド向けサービスも実施。

川崎市の取り組みを受けて、インバウンド向けサービスを考える地域や施設が更に増えていきそうですね。

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