先週の日曜日に阪神競馬場にて開催された第62回大阪杯は、M.デムーロ騎手騎乗の1番人気スワーヴリチャードが、向正面へスローを嫌ってスルスルと番手をあげて先頭へ行くと、直線に入ってからもモタれることなく後続の追撃を抑え切って念願のG1初制覇を成し遂げました。鞍上のデムーロ騎手は2004年のネオユニヴァース以来となるこのレース2勝目を挙げ、庄野調教師G1初制覇なりました。2着には3/4馬身差福永祐一騎手騎乗の6番人気ペルシアンナイトが後方から力強く伸びて、3着にはゴール手前でペルシアンナイトに交わされた川田騎手騎乗の2番人気アルアインが入ったレースでした。

レース内容

スタートは全頭揃ったかたちではじまりました。これといった逃げ馬不在の中、やはり押して前へ出たのはヤマカツライデン。直後にダンビュライト、そしてまさかスマートレイアーが3番手。これが物語るように、やはりスローになる様相を完全に表していた最序盤だったのかなといったところでした。その後ろにはウインブライト、1馬身差で内内をサトノダイヤモンドが通り、中目にアルアインが併走する状態。外からゴールドアクターがスルスルと番手を上げてきて、直後にはヤマカツエース。後方はペルシアンナイト、シュヴァルグラン、この日は後ろからを選んだサトノノブレス。メートルダール、ミッキースワロー、そしてやや馬群に飲まれつつあるトリオンフで最後方2番手にはスワーヴリチャード、最後方はマサハヤドリームといった隊列でした。前半1000m通過は61秒1とややスローペース。ここからミルコの神騎乗の始まりで一気に15番手から先頭へ。それに促されたトリオンフもそれを追走。アルアインも中目から外に持ち出して動きがあった中、戸崎騎手騎乗のサトノダイヤモンドは内ラチを通って完全に前塞がりで動けず。この時点で完全に圏外となってしまった感じで、騎手の差をモロに見せられた結果でした。仮にルメールであったらな・・・と悔やむる感じで、やはり重賞の戸崎騎手は消しで良いのかなといった印象です。残り200mで完全にスワーヴリチャードが突き抜けてそのまま優勝。2番手争いは先を行くアルアインを追ってペルシアンナイトが猛追し、最後はアルアインが緩んだところを差して2着。そのまま頑張ったアルアインが3着といったレース内容でした。復活願ったゴールドアクターですが、やはり最後に始めることなくズルズルと後退し最後尾の16着フィニッシュ。んー、これはもしや宝塚記念で引退かな?といった空気がムンムンですかね。

スワーヴリチャード

勝ったスワーヴリチャードは苦手の右回りも克服。というよりもミルコとのコンビが合致した素晴らしい競馬を見せてくれた感じでした。仮にサトノダイヤモンドが外から動けていたとしたら、もっと面白いレース結果だったと思いますね。思い切った騎乗を日本人騎手も見習ってもらいたい感じで、動けるところで動いてくれないと競馬ファンも逃げちゃうよといったところでしょうか。今回の大阪杯は完全に4歳馬が表彰台を独占。レイデオロが日本に帰国しての宝塚記念での直接対決も非常に楽しみな上乗せだったと思いますね。

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