先週の日曜日は東京競馬場にて第68回東京新聞杯が開催され、武豊騎乗の3番人気リスグラシューが先団見ながら追走すると、最後の東京競馬場の長い直線で真ん中から抜け出し優勝。ここまでなかなか良い走りを見せておきながら勝てない善戦馬扱いになり掛けていたところの勝利は、2015年のアルテミスステークス以来となる重賞2勝目を挙げました。2着には1馬身差で柴山雄一騎手鞍上の5番人気サトノアレスが、3着にはクビ差で横山典弘騎手鞍上の2番人気ダイワキャグニーが入ったレースでした。

レース展開

スタートは10番ダノンプラチナが出遅れ二の足も遅く、この時点で連対からはアウトといった最序盤でした。それ以外の馬は順調に飛び出し五分といったところ。その中で5番のトウショウピストが二の足よく抜け出しハナを主張するかたちに。2番手にはディバインコード、外からマイネルアウラートとグレーターロンドンの二頭が並ぶカタチで接近。ベルキャニオン、そしてダイワキャグニーが好位といったところで落ち着き追走する感じでした。その背後を狙ってクルーガーとリスグラシューと、もう少し背後を選択と思いきやリスグラシューは中団やや後方を選択。1馬身ほど離れた場所にはストーミーシーとアドマイヤリード。アドマイヤリードは内内を狙って追走ですが、この時点で直線に入った時には捌き切れない感じで馬群に飲まれている状況でした。ルメール騎手でない事がここに来て出てしまったのかなといったところで、藤岡康介騎手には申し訳ないですが、やはり腕の差と、パートナーシップで差が出てしまった感はあります。
前半800mは47秒とややスロー寄りな展開。2番手にはグレーターロンドンがあがり、マイル戦では絶対安定のグレーターロンドンがいよいよ来るのかといったところで、その後方からダイワキャグニーが前進し、更に中からはリスグラシューがうまく前が空いたスペースに飛び込んでくるカタチとなりました。
残り400mでトウショウピストが馬群に吸収され横一列となってのトップスピード戦に。一気に突き抜けたのがリスグラシュー、それを追ってダイワキャグニーが食らいつきますが、そなまま懸命にリードを守りリスグラシューが優勝した内容でした。

リスグラシュー

勝ったリスグラシュー、2着のサトノアレス、3着のダイワキャグニーは全て明け4歳馬と、この世代のレベルの高さを象徴するようなレース結果となりました。
リスグラシューは、このローテーションからいくと大阪杯に出走か、もしくはマイルに戻しヴィクトリアマイルを目標とするのかといったところでしょうか。昨年は同世代のモズカッチャンにやられたエリザベス女王杯を今年の最終目標とする声がある中で、今度、どのようなローテーションでどのレースを選択していくのかが見ものです。

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