太っている、やせている、その目安として考える最もポピュラーな数値は「体重」。しかし本当の肥満度は、体重に占める脂肪の割合、つまり体脂肪率で決まるのである。その微妙な関係を探ってみよう。

体重と体脂肪、どこが違うの?

体重が純粋な体の「重さ」であるのに対し、体脂肪率とは体重に占める「脂肪の割合」のこと。
人間の体は主に水分と筋肉と脂肪でできており、脂肪は生きていくためにある程度は必要。しかし、増え過ぎると美容と健康の大敵に。体重は標準でも体脂肪が高ければ「隠れ肥満」になってしまうのだ。

また「BMI」(ボディ・マス・インテックス)という数値もある。これは体重と身長がどのような関係にあるかを示す数値で、

体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)

という公式で求められる。BMI値は、心臓病、高血圧、糖尿病といった生活習慣病やある種のガンなどに対するその人の危険率(リスク)を決定するかなり正確な指標であることがわかっている。理想的なBMIは19.8~24.2の間。興味のある人はチェックしてみよう。

体脂肪は何のためにつく?

体のために蓄えられた、エネルギーの源となるのが体脂肪。生活のための活力源、体の保温、内臓を保護して正常な位置に保つなど、大切な役割がある。健康を維持するためにはある程度は必要なものなのである。

体脂肪がつきやすい体質は?

体脂肪を蓄える「脂肪細胞」の数が急増する時期、つまり胎児の時期、1歳頃、思春期の初期に太っていた人は太りやすい体質といえるかも。脂肪細胞は、その後の体重の減少にかかわらずほとんどなくならないので、この時期に太っていた人は脂肪細胞の数が多く、いつでも体脂肪を蓄えられる状況にあるというわけ。

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