毎日王冠はG2レースではあるものの、オークス馬のソウルスターリングやダービー馬のワンアンドオンリーにマカヒキ、安田記念馬サトノアラジンなど、G1レースと何ら変わらぬメンバーが揃った今回のレースでした。先日のオールカマーで圧巻の勝利を収めたルージュバックが斤量差のハンデを活かし、昨年の毎日王冠は優勝と、ハンデ戦ならではの牝馬有利なレースでも有名なのが毎日王冠といったところです。今年の牝馬からは3歳女王のソウルスターリングが参戦。凱旋門賞でも斤量差を活かして突き抜けた同世代牝馬エネイブルのようにラストで突き抜けられるかが非常に実物でした。
結果は作戦負けとも言えるし、馬個体のレベルのせいとも捉えられる内容でした。
そんな中、見事に差し切ったのがリアルスティール。この時期になると急に強くなるといった印象を持っている一頭で、昨年の天皇賞秋もモーリスに次いで2着。ここに来てやはりこのリアルスティールは無視できない季節到来です。

馬が小さく見えた!ソウルスターリング

オークスの時のような、これぞフランケル産駒といった迫力に欠けていたレース前でした。テレビ中継のパドック後にコメンテーターがオークスの時よりも迫力がないとコメント。私も同感で、オークス後の放牧に失敗した感じに思えた馬体でした。放牧で大きくなった馬体を調教で絞って仕上げた馬体ではなく、逆に放牧で痩せた馬体を無理やり大きく仕上げた感じで弱々しく見受けられました。それは古馬の中にいるからなのかなとも考えましたが、不安は的中といったレース内容でした。
1枠1番でスタートもやや出遅れて、そこから押して押しての先行策かと思いきや、なんとなくトップに出てしまったといったように思えた感じです。仕方なく逃げとしてレースを進め、1キロ通過を59秒台のややハイで通過。斤量差を考えれば、このくらいの大胆な動きもありかなとは思えたものの、後続もやはり強馬揃いで難なくついてきており、逆にいえばレースが良い感じに流れてしまった結果を作ってしまったともいえました。
ただシツコイようですが斤量差ハンデもあるので、直線で突き抜けることを期待した競馬ファンも多かったとは思いますが、ズルズルと後退し、馬体をみた時の嫌な予感は的中。結果8着まで落ちてしまった内容でした。
自走はジャパンカップになるのかな?とは思いますが、今の状態では人気を集めるだけ集めて期待を裏切る残念な馬といったところ。どう仕上げてくるか見ものです。

悪くはない!?マカヒキ

最強世代の4歳馬とはいうものの、ここ最近の4歳馬はトーンダウン気味。今年になってG1で勝ったのはセイウンコウセイとアドマイヤリードのたったの二頭のみ。しかも一頭はスプリント&マイル路線で、もう一頭は牝馬。クラシックでしのぎを削った仲間たちの活躍といえば、今年最初の方に日経新春杯でミッキーロケットが頑張ったくらいで、それ以外は見当たらないといったところ。皐月賞のディーマジェスティも燻り中だし、菊花賞のサトノダイヤモンドもフランスで惨敗。そしてダービー馬のマカヒキはというと、こちらもボンヤリ中といいった感じで、どうした?お前たちといったところです。
ただ今回のマカヒキの負けに関しては、そこまで悲観的になることはないのかなといったところです。たらればですが、内枠でなければもしかしたらといった雰囲気は漂っていました。リアルスティールと同じ枠で出走できていたとしたら、もっと強いレースができていたはず。直線で出したくても完全に蓋をされていた感じで、ようやく前が開いてから伸びて来た感じでした。2400mがマカヒキの適正見ている私にとっては嬉しい内容ではあり、ジャパンカップがこれで楽しみになってきました。ライバルのサトノダイヤモンドとのワンツーフィニッシュも期待したいところ。そしてもう一つ欲を言えば、騎手をもう少し勝てる人に・・・というのがファンの願いです。

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