夏競馬真っ盛りで、多くのG1馬たちが休養している中、次走予定が続々と決まってきています。今回は、先日の天皇賞・春でキタサンブラックに負けたサトノダイヤモンドと、そのサトノダイヤモンドに有馬記念以来のリベンジ叶ったキタサンブラック、そして、今年の3歳クラシック最後の王冠である菊花賞を目標としているアドミラブルの動向を探ってみました

次走はフランスへ!?サトノダイヤモンド

2017年9月10日にフランス・シャンティイ競馬場で行われる古馬限定戦「フォワ賞」。フォワ賞は2017年で第63回を迎え、凱旋門賞の前哨戦としても有名です。2016年はシルバーウェーヴが制したこのレースに名乗りを上げたのがサトノダイヤモンドです。
2016年に菊花賞・有馬記念を制し、最優秀3歳牡馬に選ばれたサトノダイヤモンドですが、今年の最大目標は凱旋門賞と明言しており、前哨戦としてフォワ賞に出走が濃厚のようです。どちらにせよ世界から強馬が集まる凱旋門賞ですからレベルはかなり高いのは当たり前。その前哨戦もそれなりのメンツが集まるのも予想できますが、このレースで苦戦するようでは、本戦となる凱旋門賞は当然厳しくなるでしょう。ここ最近を振り返ると、2012・2013年にはオルフェーヴルがフォワ賞を制して凱旋門賞に挑戦し、共に本戦の凱旋門賞では2着好成績を挙げています。まずはここでしっかり勝ちきり、余力を持って本戦に出走ですね。しかしフォワ賞に出走ということは、日本の競馬は回避となるので、それはそれで寂しいですが・・・。フォワ賞、凱旋門賞、有馬記念のローテーションですかね。

次走は天皇賞・秋!?キタサンブラック

まさかまさかの大敗を喫した宝塚記念。ほとんどの方ががキタサンブラックの勝利を確信していたことがわかる人気オッズの中出走した、阪神競馬場にて行われた宝塚記念でした。このレースでは圧倒的な逃げ馬不在ということで、間違いなくキタサンブラックが、もしくはゴールドアクターがハナを主張するかと思われたスタートでしたが、キタサンブラックは控えて控えての大外3番手。まさかのシュヴァルグランがハナを取りペースを握らせる作戦をとったことによる大敗で9着という着順。電光掲示板にすら載せられなかった感じでした。たらればになりますが、鞍上の武豊騎手にはレース後、ファンからの意見は轟々と罵声が浴びせられ「消極的すぎ」や「何故もっと前に出なかったのか?」と疑問を投じる意見も多かったようです。これを機に、当初予定していたフランスの凱旋門賞は回避し、国内で戦う意向を表明したオーナーの北島三郎さんです。
次走は初となる天皇賞・秋にほぼ標準を絞っているようです。相性の良い東京競馬場ということで期待は高まり、昨年のジャパンカップでは2着のサウンズオブアースに0.4秒差をつけて勝利しています。天皇賞・秋ではもちろん出走メンバーにもよりますが、ハナを主張し通過を1番手でいってもらいたいところ。一つ懸念材料は、武豊騎手が騎乗するかという点。どうなるか、キタサンブラック。

3歳クラシックの最後の切符のために!?アドミラブル

東京優駿の前哨戦として設けられたテレビ東京杯青葉賞では圧巻の走りで一気に競馬ファンの注目を集めたアドミラブル。4コーナーから馬なりで抜け出すと、そのまま馬なりでぐんぐん加速。最後は軽く鞭を一発入れたのみで圧勝。そして本戦である東京優駿に出走も、折り合い合わずのまさかの3着でフィニッシュ。それでもメンバー最速となる上がり3ハロンを33.3をマークしています。そのアドミラブルが狙うのは、もちろん3歳クラシックの最後の王冠である菊花賞。その前哨戦として設けられている神戸新聞杯に出走することが濃厚のようです。個人的にはアドミラブルが今年の3歳馬の中では最強と思っており、文字どうり「強い馬が勝つ」と言われている菊花賞を獲るのはアドミラブルではないかと思っています。昨年の菊花賞馬はサトノダイヤモンド。そのサトノダイヤモンドと同じローテーションで入る菊花賞となりますが、昨年はミッキーロケットとの叩き合いを制し優勝しています。今年の菊花賞の相手となるであろう馬は、おそらくレイデオロかと睨んでいます。そのライバルのレイデオロの次走は同じく神戸新聞杯か、古馬相手にジャパンカップのいずれか。どちらにしても撃破しないとならないライバルということは変わりなく、まずは昨年のサトノダイヤモンドのように神戸新聞杯で勝ちきり、勢いをつけて菊花賞に挑んでもらいましょう。

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