「困ったときは武豊」と思うこともあるほど、超天才ジョッキーの1人・武豊騎手。
まだ私が競馬に興味のない頃からも、新聞やニュースなどで彼の名前をよく耳にしており、更にはバラエティー番組にもよく出演していたこともあるので、知らなくても知っている人物でした。その武豊騎手、先週末の函館スプリントステークスにも登場。昨年の2着馬・シュウジに騎乗し、JRA通算3900勝なるか？と期待されました。
シュウジはスタートから一気にハナに立ち馬群を引っ張る先行レースかたちをとりました。力のある馬が先行すると予想されており、まさに予想どうりの展開となりました。
ペースは超ハイペースと、後半の末脚を削ぐ作戦をとったシュウジ＆武豊コンビ。
しかし最終的にはスタミナ切れで10着まで順位を下げてフィニッシュ。シュウジのリベンジと、武豊騎手3900勝のいずれの夢も叶わなかった瞬間となってしまいました。

思えば、武豊騎手の名を世に締め知らせたのは有能な名馬がいたからこそでしょう。
特に、武豊騎手を有名にした名馬といったら「オグリキャップ」でしょう。
もともと地方競馬からの移籍馬で、重賞連勝記録である5連勝を達成。さらに3ヶ月の夏休み後に出走した毎日王冠でも優勝し、中央移籍後無敗の6連勝を飾った名馬です。この頃のオグリキャップは「怪物」と呼ばれるようになりました。
その後、怪我をしたオグリキャップが長期休養したことが影響し勝てなくなり、いよいよ引退レースの有馬記念。鞍上は武豊騎手でした。
最後のレース、オグリキャップがゲートインする前の「身震い」は、怪物と呼ばれていた頃のルーティン。オグリキャップが怪我して以降、初めて見せた、復活の兆し。そして見事に2着のメジロライアンに1馬身ほどの差で勝利。武豊＆オグリキャップの名コンビは、当時小学生だった私の記憶に鮮明に残っています。
その後はナリタブライアン、クロフネ、メジロマックイーン、そしてウオッカ。しかし、何と言ってもディープインパクト＆武豊コンビ。こういった名馬とともに歩んだ3899勝なんですね。

さあ、残り1勝。その節目は現在の武豊の代名詞的存在「キタサンブラック」で締めくくるのか？と期待が高まります。今年からG1に昇格した大阪杯から始動し、昨年のダービー馬のマカヒキを一蹴。更に次走となった天皇賞春では、有馬記念負けたサトノダイヤモンドにリベンジ成功と、ノリに乗っている馬です。
今週末の宝塚記念で見事、節目の3900勝に到達なるか？見ものです。