3歳クラシックとは牝馬クラシックも混ぜれば、皐月賞・菊花賞・桜花賞・牝馬優駿(オークス)・秋華賞、そして東京優駿(日本ダービー)で構成されています。
俗に、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」と言われており、今年はレーヌミノルが、昨年はディーマジェスティが、一昨年は怪物・ドゥラメンテが勝っています。
そして、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」と言われており、昨年はサトノダイヤモンド、一昨年はキタサンブラックが勝っています。
そして今週日曜に行われる東京優駿(日本ダービー)は、「最も幸運な馬が勝つ」と言われており、昨年はマカヒキ、一昨年は菊花賞も獲ったドゥラメンテが勝っています。
遡れば、名を馳せた名馬ばかりで、キズナ、オルフェーブル、ディープスカイ、ウォッカ、ディープインパクト、キングカメハメハ、ナリタブライアン、トウカイテイオー、シンボリルドルフなどなど、とにかく日本競馬界になくてはならない存在ばかりとなっています。
今年の3歳馬は、ハイレベルと言われている牝馬に注目が集まっていますが、それでも、皐月賞では1番人気の牝馬・ファンディーナをアルアインを筆頭とした牡馬が制しているので、牡馬勢も侮れません。今年も青葉賞、皐月賞、プリンシパルステークスを戦い勝ち上がってきた強馬が勢揃いしています。

皐月賞は見事な末脚・追い込みでフィニッシュをきめたアルアイン。スタートはやや遅れ気味となりましたが、すぐ様リカバーして、もっとも警戒したいファンディーナの後ろにキープできたのが大きな勝因。ややスローペースとなったこともあり、3〜4コーナーで馬群が一気に凝縮され団子状態に。一瞬、前塞がりとなるか？と思ったら、前を走るファンディーナが自らアルアインに道を開けたかのように外へ振ってくれたことで、かなりついていたとも言えます。そこからギアチェンジしてトップスピード勝負へ。先に内からペルシアンナイトがグンと突き抜けてトップを取られるも、ラスト200mでしっかり巻き返し、最後はペルシアンナイトを差しての勝利。ローペースだったので、何回もギアチェンジが必要なレースとなりましたが、しっかり対応ができており、更にトップスピード勝負でもレイデオロ、ペルシアンナイトに次ぐ上がり３Ｆ34.2は立派なラップタイムと思います。
ただ、皐月賞のように、ローペースとなった場合、トップスピード勝負となると少し不安があるので、できれば前目でレースを引っ張っていけるようであれば期待値はグッと高くなると思います。基礎スピードは申し分ないので、逃げのレースをしても面白い結果につながるとも思っています。
ここまで5戦4勝の4-0-0-1。初の2400mですが、父は東京優駿(日本ダービー)馬のディープインパクトだけに、血統的には全く問題なし。あとはパートナーの松山騎手との共同作業で二冠達成を目指したいところです。

実力から言って私の中の1番人気はアドミラブルです。
ここまで4戦3勝の3-0-0-1という戦績で、勝利した3戦の勝ち方が良い内容です。
圧巻だったのは前哨戦でもあり前走の青葉賞です。スタートは悪く最後方からのレースとなってしまいました。ペースも早かったため、なかなか押し上げて順位をあげようにもそうはいかない展開で依然最後方からのレース。しかし最後方からではあったものの3コーナーあたりから徐々に先頭との差も縮まり4コーナーへ。そこから更にギアチェンジし、あれよあれよと追い抜いて気がつけば先頭に立ち、最後にベストアプローチに詰め寄られるもののラスト200mを切ってもトップスピードのまま加速し、終わってみれば2馬身半以上の差で勝利といったレース内容でした。
この青葉賞のレース内容からして、スタートが出遅れたのが自ら厳しいレースへと首を絞めた結果となり、3コーナーあたりからギアチェンジせざるを得ない状況で、しかしラスト200m切ってもトップスピードを持続できているという強さを垣間見れたレース内容でした。このスタミナがあれば、東京優駿(日本ダービー)の2400mも、菊花賞の3000mにも対応出来そうな、そんな雰囲気をもたらしてくれたように思えます。
最後の懸念材料としては、青葉賞組は東京優駿(日本ダービー)では勝てないというジンクスです。このジンクスを払拭し、一気に3歳王者の王冠を手にしてもらいたいと思います。