菊花賞の切符をかけてのトライアルレースである神戸新聞杯ですが、過去にはキングカメハメハ、ディープインパクト、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイアなど、この神戸新聞杯で勝っている馬は後々大きなレースでも名を残している今後も活躍が期待できる馬ともいえます。昨年は現在フランス凱旋門賞に向けて調整中のサトノダイヤモンドが今年の日経新春杯を制したミッキーロケットとの叩き合いのクビ差で勝利。その勝ったサトノダイヤモンドはご存知の通り、その年の菊花賞を勝ち、更には年末のビッグイベントの有馬記念をキタサンブラック、ゴールドアクター等の古馬を制し優勝。そして今、オルフェーヴルも成し遂げることができなかった凱旋門賞制覇に標準を合わせている、まさにビッグホースとなっています。今年の3歳馬は牝馬に注目が集まりがちですが、そういったことも兼ねて、牡馬の重要なレースでもある神戸新聞杯にも注目が必要といったところでしょうか。先週のセントライト記念ではミッキースワローが究極の差しでごぼう抜きしての完勝。2着には皐月賞馬のアルアインが入っています。3着にはサトノクロニクルが入り菊花賞への切符をてにしています。
個人的には、今年の菊花賞はアドミラブルが最有力候補と思っていたのですが、怪我のため年内は回避という悲しい状況ですが、またこの中から伝説を残してくれる馬が出現するのでしょう。
以下が出走予定馬です。

アダムバローズ
アドマイヤウイナー
エテレインミノル
カデナ
キセキ
サトノアーサー
タガノシャルドネ
タガノヤグラ
ダンビュライト
ベストアプローチ
ホウオウドリーム
マイスタイル
メイショウテンシャ
メルヴィンカズマ
ユラノト
レイデオロ

以上の14頭です。

ダービー馬の真価を問われる!?レイデオロ

新馬戦から数えること5戦を戦い4-0-0-1の戦績。皐月賞以外のレースでは全て勝ち切っている馬です。皐月賞は速い馬が勝つ、日本ダービーは幸運な馬が勝つと称されていますが、まさに幸運の持ち主なのがレイデオロかなと思っています。というのは、個人的にはレイデオロを高く評価をしていないのが事実です。これといった強みのある特徴がないというのが個人的な印象で、ゲートもムラがあるし、トップスピードもカデナ、アルアイン、ミッキースワロー等と比べればかなりの見劣りもするところ。唯一レイデオロを評価するところは、馬場状態に左右されにくいところと、騎手のやりたいことに対しての反応は良いところかなといった感じです。
前走の日本ダービーは稀に見る超スローなペースとなりました。基本的にマイスタイルがハナを主張できるレースはスローになるのかなといったところで、アドミラブル、アルアインも様子を見てしまったために仕掛けどころがイマイチわからない状況下で、ルメール騎手が3コーナーで動き、スタートで出遅れて14番手からの追走も超スローもあってか余裕で番手を上げて一気にペースを引き上げるカタチに持ち込んで、その流れのままに直線でもトップスピードを持続。上がり3Fの33.8はメンバー内で見れば平均速度ではありますが、結果だけ見れば3コーナーからのロングスパートで、その後も持続できているので評価してしまいがちですが、要はルメール騎手の神騎乗でもらった勝利。普通にやっていればアルアイン、もしくはスワーヴリチャード、アドミラブルあたりに差されていたレースだったと思っています。皐月賞に関していえば、基礎スピードを問われる戦いでペースはハイとなり、必死の追走もトップスピードでキレるわけでもなく、ファンディーナをなんとか交わしての5着。
神戸新聞杯においては、ペースはスローになりがちなので可能性としてはありますが、本命とは言い切れないのが現状です。

なんとか出走権を勝ち取りたい!ダンビュライト

クラシック最後の王冠の菊花賞。なんとか名誉を勝ち取りたいのがダンビュライト。しかし、それにすら出走できないとなると・・・というのもダンビュライトです。ここまできさらぎ賞、弥生賞、皐月賞と3歳重賞レースに出走してきましたが、いずれのレースで3着。複勝率は100%なので、ここだけ見ればいいねと思ってしまうのですが、賞金額での菊花賞出走権となるとギリギリの条件下にいるのがダンビュライトになります。
夏は休養に入り放牧。その甲斐あってか馬は成長し、20キロ近くも体重が増えている様子です。20キロも増えるとキレ負けするのではと思ったのですが、その不安を一蹴してくれたのが鞍上の武豊騎手を背にしての追い切りで4F50.4をマークしています。この数字は自己最高とのことで、武豊騎手も「ビュっと伸びたね。それだけ動けたのは充実期に入ってきたのかな」た太鼓判を押しているほど。
皐月賞のような速い流れとなった状態でも、踏ん張れる強さを持ち合わせていたダンビュライト。日本ダービーでは超スローに加えて内枠を引いてしまったことにより前塞がりどころか、前後左右動きようのない状況に陥ってしまって、ようやくばらけた直線では反応鈍く6着フィニッシュ。平均で流れれば、この一夏を越して更に成長したダンビュライトが弾ける可能性は十分にあり。何しろ陣営が力を入れていることでしょうから、ダンビュライトは必ず押さえておきたい一頭ですね。

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