食事について

食べ物は体を作るための土台ですから当然、食事は疲労回復の源となります。

疲れた時に食べたいものと言えば甘いものですが、実は、体の疲労というよりは頭の疲労が甘いものを求めているのです。

脳のエネルギー源となり得るのはブドウ糖だけにも関わらず、体内にブドウ糖はほんのわずかしか蓄積できません。
そのため、長時間に及んで頭を使った後には、素早くブドウ糖が補給することが出来る甘いものが必要となるのです。

一方、体が疲労した場合は、甘いものより炭水化物が有効です。

特に、玄米や胚芽米はビタミンB1を多く含んでいるので普通のご飯やパンよりも効果的です。
ビタミンB1には炭水化物をエネルギーに変換する働きがあります。

したがって、ビタミンB1が豊富な豚肉や大豆、かつおぶしなどと一緒にご飯を食べるのもおすすめです。
さらに、抗酸化作用のあるリコピンや各種ビタミンを多く含むトマトも疲労回復に効果のある食べ物として知られています。

睡眠について

睡眠は疲労回復ためになくてはならない体のシステムです。
そして、深い眠りを得なければ体の芯から疲れを取ることはできません。

しかし、現代の社会ではストレスが増え、ぐっすりと眠ることができないというケースが増えています。

そこでおすすめしたいのが睡眠のための呼吸法です。
ストレスは交感神経を興奮させて眠りを阻害しますが、息を吐くという行為には副交感神経を活性化して交感神経を鎮静化させる働きがあります。
したがって、鼻から大きく息を吸い、それをゆっくりと口から吐きだせば体はリラックスしていきます。

これを繰り返すことによって深い眠りへと誘うことが出来るのというわけです。

また、眠りが浅い原因のひとつとして枕の高さが合わないことが挙げられます。
頭が適切な高さにないと首や呼吸に思いのほか負担をかけることになるのです。

さらに、体が硬くなっていると深い眠りは得られないので、眠る前にマッサージなどをして体をほぐしてあげるのも有効でしょう。

入浴について

人が入浴をするのは、何も体を清潔に保つためだけではありません。

たっぷりとお湯の入った湯船に浸かることで副交感神経が活性化し、疲労回復に高い効果があるのです。
ただし、温泉のような温度の高いお湯は逆に、体を疲労させてしまいます。

42度以上のお湯につかると交感神経が興奮し、脈が速くなって筋肉も硬くなってしまいます。
疲労回復のための最適な温度は40度前後で、ちょっとぬるいかなと思うくらいの温度の方が体をリラックスさせてくれるのです。

また、食事をしてすぐの入浴もあまりおすすめできません。
血行が良くなることで胃腸の働きは逆に低下し、消化不良を起こしてしまうからです。

また、人間の体は一度暖めてから徐々に冷やすことでリラックスした状態になります。
したがって、ぐっすりと眠ろうと思えば、睡眠時間の2、3時間前に入浴するのが最適です。

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