トータルフットボールの歴史
トータルフットボールの歴史とは、1974年に西ドイツで開催されたサッカーワールドカップにさかのぼります。
この大会で優勝候補とされていたのは開催国であり、ベッケンバウアーを要した西ドイツでした。西ドイツが採用していた「リベロシステム」に対抗する形で世界に衝撃を与えたシステム、それがヨハン・クライフ要するオランダ代表のミケルス監督が採用した「トータルフットボール」でした。
このトータルフットボールが後のバルセロナサッカーを筆頭に世界のサッカーへ多大な影響を与え、様々なフォーメーションが確立されることになります。
トータルフットボールの定義
① ボールポゼッション
サッカーにおけるオフェンス戦術であるボールポゼッションとは、縦へのロングパスや大きなサイドチェンジを行わず、細かいパスワークでボール支配率を上げるということで、相手にボールを奪われなければ失点することは無いとの考えに基づきます。
全員でコンパクトにパスを繋ぐ、トータルフットボールの代名詞と言われています。
➁ハイプレス
細かいパスワークを主体としているため、ディフェンスラインは全体的に高い位置を取ります。そしてボールを奪われた際にはスムーズに守備陣形をコンパクトに保ち、チーム全体で連動したハイプレスを展開します。チーム全体というところからトータルフットボールの一つと呼ばれます。
トータルフットボールではオフェンス時の細かいパスワークとディフェンス時のハイプレスの双方が必須ですが、細かいパスワークを必要とせず、ハイプレスのみを採用したのがサッキ監督が率いたACミランでした。
③スペースを作り利用する
例えばオフェンス時、センターフォワードの選手がペナルティエリアから離れることによりマークしている相手ディフェンダーもつられるように移動します。
その空いたスペースにスルーパスを出したり、別のポジションの選手が入ったりする動き、チーム全体で連動してスペースを作る動き、まさにサッカーにおけるトータルフットボールです。
④ ポジションチェンジを多用する
それぞれのポジションの選手が相互に動き、各ポジションを移動することによって相手ディフェンスを混乱させます。
センターフォワードのポジションに右ウイングがポジションチェンジし、空いた右ウイングのポジションを右サイドバックが埋めるというように、チームが連動してポジションチェンジを繰り返す事にマークを外していきます。
選手全員が様々なポジション適正能力を備える必要がりますが、これもまさにサッカーにおけるトータルフットボールと言えます。