プロ野球チームがホームにしていた今は亡き球場は現在どンな風になっておるのでしょうか?

阪急ブレーブスの本拠地『阪急西宮球場』

かつて阪急ブレーブスの本拠地として使用されていた球場で、1937年に開場。
日本初の二階建スタンドと全面天然芝のグラウンドを持つ野球場として、シカゴのリグレー・フィールドなど当時のMLBの諸球場を参考に設計され、、日本初の鉄傘付き二階席の他、当時としては異例の背付き椅子を備えた内野席、5万7千人収容の観覧席の傾斜角度をどこから見ても本塁に合わせるなど工夫され、その後長く「行きよい、見やすい」というキャッチフレーズが使われるほど、野球観戦に適した球場でした。また、浴場など選手用施設、記者室、郵便局、当時では珍しかった男女別トイレなど内部施設も充実しており、広い敷地と併せて当時の日本の球場では最新・最高の設備を備えた球場でした。
フランチャイズ球場として、1990年までオリックスブレーブスが使用。
2002年末、老朽化を理由に営業終了。解体されました。

出典:YouTube

西宮球場が解体された後、現在は、大型複合商業施設「阪急西宮ガーデンズ」が開業。多くの買い物客で賑わいを見せています。また「ガーデンズ」内の「阪急西宮ギャラリー」には、1983年当時の本球場のジオラマ模型が展示されており、西宮球場の名残りを残しています。

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南海ホークスの本拠地『大阪球場』

かつて南海ホークスの本拠地として使用されており、大阪の中心、難波のど真ん中に位置し立地でいえば日本屈指の球場でした。
1950年9月12日、工期わずか8ヶ月の突貫工事で完成。戦災後の復興期にあり、粗末なバラックばかりがひしめき合っていた大阪市内の中心部で本格的な鉄筋コンクリート造りの大規模建築として完成した本球場は、当時「昭和の大阪城」と称えられてました。
建設当初のグラウンドの広さは両翼84メートル、中堅115.8メートルと極端に狭い作りとなっており、当たり損ねの打球がフラフラと外野フェンスを越えて本塁打になってしまうなど、投手泣かせの球場でもありました。
西鉄ライオンズOBの中西太は本球場でバットを折りながらも打球を外野スタンドへ入れたと言われています。そんな本拠地で投げていた杉浦忠、皆川睦雄ら南海黄金時代のエース級投手のは、絶妙な制球力はグラウンドの狭さによって培われました。
また狭い敷地に極力多くの客席を設けたことにより、スタンドを急傾斜に設計したことから「すり鉢球場」と言われてました。
内野スタンドの傾斜は37度にも達し、打球音が銃撃音にも似た独特の反響を残すほどでした。また、酒に酔った客が足を滑らせてスタンド下まで転げ落ちたという逸話まで残っています。

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1998年に解体撤去され、現在は大規模な複合商業施設「なんばパークス」として生まれ変わっています。なお、なんばパークスの広場内にはかつて本球場のピッチャーズプレートとホームプレートがあった位置に記念のモニュメントとプレートが置かれ、8階に設けられた屋外イベントスペース「円形劇場」の客席部分は大阪球場の外野席の形状そのままにデザインされています。上階には「南海ホークスメモリアルギャラリー」という球団の沿革を示す展示コーナーも設置されており、今もなお、南海ホークスと大阪球場の思い出が残っています。

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