先週の日曜日に京都競馬場せ行われたG3レースの第58回きさらぎ賞は、古川吉洋騎手騎乗の4番人気サトノフェイバーが優勝しました。里見オーナーのサトノ軍団にまた一頭の重賞馬誕生といった感じです。スタートも完璧に決め、そのままハナを主張して先手必勝パターンに持ち込み押し切った勝利でした。古川吉洋騎手は今年に入って重賞初勝利で南井克己調教師はタマモベストプレイに続く本レース2勝目をあげました。
2着にはハナ差で2番人気Mデムーロ騎手騎乗のグローリーヴェイズが、3着には2馬身差で5番人気の藤岡祐介騎手騎乗のラセットが入りました。

レース展開

スタートはバラついた感じではじまった今年のきさらぎ賞でした。その中でスッと抜け出てきたのがサトノフェイバーで1馬身ほどの差でハナを主張。2番手にはレッドレオンが追走し、半馬身ほど空いたところにニホンピロタイド。次いでラセットが追うかたちで最序盤はモタついてこともあって順位が若干入れ替わる感じでした。その中でもオーデッドエールは好位を選択できたものの、ラストが甘くなって馬群に埋もれる状態。あのポジションでラストの競るシーンに登場できなかったのは致命的で、今後は重賞レベルにおいて切るといった選択になって行くのかなといったところです。レースに戻って、オーデッドエールの後方にカツジ、外には1番人気ダノンマジェスティ、スーサンドン、最後方にはスラッシュメタルといったやや縦長となった馬群でした。前半1000mは61秒3とかなりのスローに持ち込んだサトノフェイバー。向正面で後方から一気に押し上げてきたグローリーヴェイズ、更にカツジ、半馬身あいてダノンマジェスティと役者が揃っての直線。サトノフェイバーが後続を離かけるところを2番手追走のグローリーヴェイズが食い下がり、ジワジワと差を縮めてきた形で、その他、カツジは伸びがなく、またダノンマジェスティをズルズルと後退一方。変わって大外からラセットが末脚伸ばしてまとめて3着フィニッシュ。サトノフェイバーもグローリーヴェイズを振り切って堂々の1着といった内容でした。

サトノフェイバー

勝ったサトノフェイバーは2戦ともに逃げ勝ちということで、今後も逃げ馬というところを確立していきそうです。道中でグローリーヴェイズに突っつかれる場面もあったものの、終始落ち着きマイペースに持ち込んで、ラストも末脚軍団をしっかり話切るトップスピードもあるのかなと。ゼンノロブロイ産駒特有のパワー型という点も、今後荒れた馬場でも活躍してくれそうな雰囲気を持っているのかなと感じます。グローリーヴェイズもスタート次第では大きく化けるだろうし、好血統のダノンマジェスティが今後どのように化けるのか、それともここで終わってしまうパターンなのかの見極めも必要になってくると思います。日本ダービーへの道が早くも激化してきました。今年の明け3歳馬も見ものですね。

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