実績面では1枚上手か!ミッキークイーン

ここまで16戦5勝の5-5-3-3といった戦績ですが、5勝のうち3勝は重賞レースで、更にそのうちの2勝はG1勝ち。皆さんご存知のとおり、3歳牝馬クラシックのオークスと秋華賞の2つになります。そこから考えると、約2年ほどG1勝利から遠ざかってしまっている状態にあるのがミッキークイーンです。今年の始動は4月からで、阪神牝馬ステークスに出走。マイルの世界でもあっさりとアドマイヤリードを制して1着を勝ち取るも、本線のヴィクトリアマイルでは噛み合うことなく、逆にアドマイヤリードにやられてしまったといった結果。その後も、宝塚記念、エリザベス女王杯と善戦するも3着止まりで今ひとつ抜けきれていないのが今年のミッキークイーンですかね。
今回の有馬記念鞍上は変わらずの浜中騎手かと。お互いに知り尽くしている間柄なので、その点は心配無用とは思うものの、今回のメンバーを見る限り強烈な逃げ馬が不在になります。昨年はマルターズアポジーが単騎逃げで、それを追って各馬が早い仕掛けとなったことでレースが動いた感じですが、今年はおそらくゆったりとしたペースに落ち着く可能性が大と踏んでいます。仕掛けが遅くなればなるほどミッキークイーンのチカラが出しきれずに終わってしまうパターンで、やはりエリザベス女王杯も同じように仕掛けのタイミングが遅く、ラスト200mで他馬が緩くなったところでようやくグンっといった感じで、結局はモズカッチャンに届かずの敗戦。有馬記念においても、仕掛けが遅いと直線でトップギアに入ったキタサンブラックに置いていかれる可能性もあるので、むしろミッキークイーン主導で仕掛けをかけてみても良いくらいと思った方が良いのかなと感じています。ただ、同じ条件でヤマカツエースに競り負けてしかっているのが前回の有馬記念。どのポジションに置くかを迷ってしまう一頭です。

牡馬が相手なら!?ルージュバック

ここまで17戦6勝で6-2-0-9といったところで、意外にも3着が0といった結果です。6勝のうち4勝は重賞レース。そして面白いことに、未だ牝馬戦での勝ち鞍は0と、牡馬を相手に戦う時に本領発揮?と、非常に面白い一面をもっているルージュバックです。ミッキークイーンと比較した場合、正直なところ、全ての面において劣っているのかな?と個人的にはみているものの、事ルージュバックにおいては、そこは未知数にしておいた方が良いかな?と。結局、オールカマーの時もそうでしたが、人気薄の牡馬戦結果を意外に出してしまう傾向にあるので、一応押さえておきたいところではあります。が、メンバーからして3着に滑り込むのがやっとかなといったところで、しかし、ルージュバック自体3着フィニッシュが一度もないとなると望み薄と考えてしまう感じです。またポテンシャル面でもミッキークイーンに比べれば劣るし、仕掛け自体が遅くなりそうな今回の有馬記念において、やはり直線でおいてかれてしまう可能性も大。トップスピードにのせてしまえば、見劣りはなく踏ん張りも効くタイプなので面白いけど、やはりミッキークイーン同様に仕掛けのタイミング次第。シュヴァルグランやスワーヴリチャードも、おそらくキタサンブラックにピッタリとマークした上で直線で勝負に持ち込んでクエう可能性があるので、早めに動いて勢いをつけて直線を迎えたいところ。しかし、最後の登りで失速してしまうポイントをどう捉えていくのか?ですかね。

トップスピード戦なら!?クイーンズリング

ここまで18戦6勝で6-2-0-10といった戦績です。昨年のエリザベス女王杯以来、勝利から遠ざかっているだけではなく、今年に入って全くといって良いほど出しきれていない感じです。落鉄に加え、まともな馬場状態での出走が著しく少ない感じで、ようやっと前走のエリザベス女王杯で得意の高速馬場状態で走れたといったところ。結果は7着も上がり3Fは33.9とメンバー3番目のラップで上がっているので、キレやトップスピード面においてはまだまだやれていた印象です。まあ、この間のエリザベス女王杯に関しての個人的な意見としては、今年に入り、重馬場、不良馬場、やや重といった馬場だらけで疲労困憊だったと踏んでいるのが正直な意見で、今年はきっと厄年か何かだったのかな?と(笑)。そうなると今年はまだ終わっていないので厄年継続中という事ななりますが、今回の鞍上はルメール騎手に乗り替わります。ルメールが厄を払ってくれるか?とやや期待している面はあります。今回の有馬記念での問題は枠順とスタートによるかなと。前述にも記入したように、今回の有馬記念はスローよりなペースで落ち着く可能性が大。向こう正面あたりから徐々にペースが上がり3コーナーのくだりで更に上がりといったペース配分になりがちな中山内コースですが、キタサンブラックを意識しすぎてなかなか各馬の仕掛けが遅れる可能性も。そうなると、トップスピード持続戦というよりは、エリザベス女王杯の時に見せてくれた一瞬の脚の質も問われてくるのでクイーンズリングにも光がやってくるのかも?と感じています。ルメール騎手が上手く手綱を捌き、見事に有馬記念を上位でフィニッシュできるか?見ものです。1つの賭けにはなりますが、今年のレースに出走する牝馬勢ではもしかすると1番可能性を持っているのかな?とも思っています。

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