東京五輪のメダル候補に

 「卓球・アジア選手権」(15日、無錫)

 女子シングルス決勝が行われ、平野美宇(エリートアカデミー)が世界ランク5位の陳夢(中国)を3-0(11-9、11-8、11-7)で下し、初優勝を飾った。日本勢の優勝は1996年の小山ちれ以来、21年ぶり。

最後のポイント決めると、平野は手を挙げて跳ね回った。「すごくうれしくて、驚いてます。中国選手に勝てるとは思ってなかった。(準々決勝で勝った)丁寧選手には勝ったこともなかったので。去年、中国リーグに参加して多くを学べたことが、今回の勝利に関係していると思う」と、笑顔満開。

 5月に開幕する世界選手権に向け「アジア選手権で優勝できたので、このいいパフォーマンスを続けて世界選手権のタイトルに向けて頑張りたい」と、意気込んだ。

リオオリンピック女王に勝利

平野は準々決勝で世界ランク1位でリオ五輪女王の丁寧をフルゲームの末、撃破。準決勝では同2位の朱雨玲をストレートで下した。中国での開催。常に「加油!(中国語で頑張れ!)」が響き渡る大アウエーの中、中国勢を3連破しての快挙となった。

 本場で自信を深め、来月29日にドイツで開幕する世界選手権個人戦に弾みをつけた。11大会続く決勝の中国勢対決に風穴をあけるのはもちろん、20年東京五輪での卓球界初の金メダルへ期待が一気に高まった。

周りに反応も

日本卓球協会・宮崎義仁強化本部長の話 思った以上に早く、強くなっている。(プレーの)スピードが絶対的に速い。若い子は1試合ごとに強くなる。(5月の世界選手権も)優勝候補だと思う

女子日本代表・馬場美香監督の話 高速プレーを正確にできるような練習に力を入れてきた。その成果が出た。今回は通過点にすぎない。世界選手権、東京五輪が目標。今回のことで、中国も平野選手の対策をしてくるだろう

最後に

 リオデジャネイロでは補欠として球拾いや、同学年の伊藤らの練習相手を務めた。当初は「行く意味がない」と泣いてばかりだったが、途中から「それでは意味がない」と改心。代表の石川、福原、伊藤のプレーで気付いたことを「リオノート」に記す。客観的に、冷静に五輪を見たことで戦術面の幅を広げた。

その事から、1月の日本選手権の優勝、そして今回のアジア選手権の優勝に繋がったのではないか。
2020年の東京五輪で1番輝いているのは、リオで悔しい思いをした平野美宇ではないのでしょうか。

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