怪しい健康食品第1位の水素水

「水素水」は手軽な健康飲料として一時期ブームになっていたと思いますが、
最近は以前ほどの盛り上がりを見かけなくなりましたね。
そもそも「水素水」とは何でしょうか?
水素水で健康になれると言われてもどんな効果があるのか…?よく判りません。

実際に「怪しいと思う健康食品・成分」というアンケートでは
50.2%と半数以上の方が「水素水」を選んでおります。やはり怪しい水素水。
「ただの水に水素水って名前を付けてるだけでは?」と疑う人もいるとか…。

でも何故こう思われるようになったのでしょうか?

きっかけは、水素水についての報道やネット上でバッシングが行われ、
その印象がついてしまったから…という事の様です。
更に水素水を実際に飲んだ事がある人の大半が途中で飲むのを止めており、
飲み続けている人はわずか5.8%でした。
それもそのはずで、水素水の効果・効能の理解度は低く、「なんとなくは知っている」が50.4%、「知らない」が39.6%と、「知っている」の10%よりはるかに多いです。

試しに身近な人に「水素水の効果って知ってる?」と聞いてみてください。
調査どおりなら自信満々に「知ってるよ!」と答えられる人は少ないと思います。
効果が判らない飲料を飲み続けられるかと言われれば…
大半の人が飲むのを止めてしまうのもわかります。

通常の水素水と高濃度水素水

実は水素水にとって重要なのは水素の「濃度」。
実験で結果が出ているのは1.2ppm程度に水素の濃度を維持した
「高濃度水素水」です。
ppm はパーツパーミリオン(parts per million)の略で、
1ppmは1Lの水に1mgの量、つまり1ppm=1mg/Lです。
水素水に拘ってる人にしてみたら当然の事の様で、調査で「知っていて飲んでいる」と答えた人が4.2%もいます。
知っている人もいるのですが、「高濃度水素水」と「通常の水素水」の効能の違いを83.8%の人が知らないと答えてます。

「高濃度水素水」が認知されていない事がわかりましたが、水素水に関する実験では水素0.64mg以上含有の水素含有飲料を12周間連続で摂取することにより、BMI30未満の健康な成人で肥満改善作用が見られたという結果が出ております。

また、高濃度水素水を摂取した方が抑うつと不安に関するK6スコア(心の健康状態の指標)及び交感神経の活動が有意に低くなった、眠気、緊張感、疲労感それぞれを軽減する結果も出ております。

通常の水素水ではなく高濃度水素水を継続的に飲用する事によって自律神経機能の改善が見られたという事です。

怪しいと思われていた健康食品の実態

アンケート調査で怪しさNo.1と言われた水素水ですが、1.2ppm程度の高濃度水素水については少なくとも研究結果による裏付けもとれております。
「通常水素水」ではなく「高濃度水素水」を選んで継続的に飲み続け現れた効果が健康飲料・水素水の本来の姿です。

これからは「効果が判り難い健康食品」ではなく肥満改善・疲労軽減効果のあるれっきとした健康食品。と理解した上で水素水を飲用したいですね。

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