新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークの導入や、ネットショップの利用頻度が増えるなど、生活のさまざまな場面でデジタル化が進んでいます。また、2021年9月1日にデジタル庁が設置されたことからも、デジタル化は政府も注力しているトピックのひとつであることがうかがえます。そこで、ビジネスパーソンのデジタル観の実態を探るべく、「仕事」「恋愛・交友関係」「支払い・買い物」「金融サービス」などと絡め、調査を実施。

仕事編

勤め先のデジタル化について満足しているか聞いたところ、54%と半数以上の人が「満足している」(「満足」「どちらかといえば満足」)と回答。年代別で見ると、年齢層が低くなるほど満足している人が多いことが分かります。

また、デジタル化により、最も便利だと感じたこと・良かったこととして、約3割が「テレワークにより、移動時間が減った(27.2%)」と回答。
一方、デジタル化が進んで最も困ったことには、「直接人と話せないのでコミュニケーションが取りづらい(16.6%)」に多くの票が集まりました。
年代別では、50代は「今まで紙だったものもデジタルになり、逆に時間がかかる」と感じている人が多く、20代・30代は「テレワークにより、集中力が保ちにくくなった」と感じている人が多数いることから、年代により困ったことが異なるようです。

恋愛・交友関係編

さまざまな種類のSNSが普及し、オンラインでの出会いが一般的になりつつある昨今。実際に、オンラインでのやり取りを通じて初対面の人と出会った経験について聞いてみると、約3割の人が出会った経験ありだと分かりました(『出会ったことはない(69.6%)』人を除く割合)。年代別では、50代は約2割に対し、20代・30代は約4割がオンラインでの出会いを経験しているようです。また、出会いの目的は1位「趣味関連(11.6%)」、2位「恋人・パートナー探し(11.2%)」、3位「ビジネス関連(9.8%)」でした。

さらに、オンラインでの出会いに対して感じることを質問したところ、「個人情報の流出が不安(35.6%)」、「実際に会うまで相手の素顔が分からないので怖い(26.2%)」、「騙されそう・犯罪に巻き込まれそうなイメージ(24.8%)」が上位にランクイン。
40代・50代の人の方が、これらのネガティブな印象を持っている人が多く、オンラインでの出会いに対するマイナスイメージが拭いきれない現状が浮き彫りとなりました。

支払い・買い物編

日々の支払い方法やお買い物についても調査。まず、最も頻度が高い決済方法を聞いたところ、1位「カード決済(39.0 %)」、2位「現金(32.6%)」、「スマホ決済(28.4%)」という結果となりました。年代別で比較すると、20代・30代の「カード決済」か「スマホ決済」を最も利用する“キャッシュレス派”が約7割超えの一方、40代・50代は「現金」を最も利用する人が約4割で、キャッシュレス化の浸透率は40代を境に開きがあることが分かりました。さらに、近年注目されている「スマホ決済」を見ると、30代で「スマホ決済」と回答した人は40.8%と「カード決済」よりも約4%高く、どの世代よりも「スマホ決済」を最も利用している人が多いことが分かります。

おうち時間が増え、ネットでショッピングを利用する頻度も以前に比べ上がったのではないでしょうか。オンラインだけで購入や契約まで至ったものについて聞いてみると、「洋服(40.8%)」、「日用品(38.2%)」、「化粧品・美容グッズ(28.6%)」などが上位にランクイン。また、上位にランクインしたアイテムよりも少し価格帯が上がる「大きな家具(16.2%)」、「冷蔵庫やテレビなどの大型家電(15.4%)」もそれぞれ約1割ですが、購入経験者がいるようです。さらに、「住居(1.4%)」、「車(2.2%)」、「土地(0.8%)」のような非常に高額なものもオンラインで購入・契約する人がいることが分かりました。

金融サービス編

次に、金融サービスについて調査をしました。インターネット金融サービスで取引したことがあるものについて質問すると、「インターネットバンキング(59.6%)」が約6割で、次いで「証券会社のオンライン取引(25.8%)」、「損害保険会社のオンライン保険加入(11.8%)」、「生命保険会社のオンライン保険加入(6.4%)」いう結果になりました。

また、金融サービスを選ぶ際、優先したい要素として約6割が選んだものが「金利の優遇や手数料の安さ(58.8%)」で、その理由として「お得に使いたいから」、「手数料が安いと気軽に利用できるから」、「手数料がかさむともったいないから」といった声が多く挙がりました。その他、「手続きの手軽さ(ネットですべて完結できるなど)(37.2%)」や「セキュリティの信頼性(33.8%)」に加え、「24時間利用できる(32.2%)」も3割を超える票を集めました。

デジタル化全般

最後に、ジャンルを問わずに、今後のデジタル化に期待することについて質問。その結果、半数以上が「行政の手続き関連の簡素化(53.0%)」と回答。2位は「運転免許証などの公的証明書の手続きの簡素化(39.4%)」と、公的な手続きが1位・2位を占めました。避けられないことも多い公的な手続きほど、デジタル化に期待している部分も大きいようです。3位は「仕事の簡素化(25.0%)」という結果になりました。

【デジタルにまつわる世代間ギャップや驚いたこと・困ったことエピソード10選】
・退職届けがラインで20代の社員から届いたこと(大阪府・36歳女性)
・なんでも、SNSにアップする世代にギャップを感じる(東京都・37歳女性)
・研修中の社員に物事を教えていて、分からないことはメモしたほうがいいと促したら、
スマホで動画を撮り出した(愛知県・44歳男性)
・子供たちの将来なりたい仕事ランキングで、トップを独占するのがユーチューバーということに
かなりの衝撃を受けた(神奈川県・54歳女性)
・祖父母にスマートフォンを持たせたが、いくら教えてもタッチができず、
結局解約してしまった(東京都・24歳女性)
・PCの機能などを上司に説明しても理解してもらえない(愛知県・26歳男性)
・親世代がネットでの申し込みを避けて電話で連絡しようとすること。
ネットの方が絶対楽なのに…(兵庫県・28歳女性)
・今の若い世代がPCの扱いに疎く、スマホのほうが扱いに習熟していること
(石川県・34歳男性)
 ・オンラインミーティングのツールも多すぎて、ついていけない(大阪府・37歳男性)
 ・欲しいものは買いに行くのが当たり前のことだったので、
今でもネットを使っての買い物が下手(東京都・55歳女性)

デジタルを活かして、便利で豊かな生活へ

今回の調査では、仕事や交友関係、買い物など、さまざまな生活のシーンで、デジタル化がどれほど浸透しているのか、そして世代間でのギャップが明らかになりました。あらゆるシーンでのデジタル化には、まだまだ課題もあるといえそうですが、生活がより便利に、豊かになるサービスも多数あります。

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このようなサービスを上手に活用すると、より生活はスマートになるはずです。ぜひ、デジタルの良さを最大限に活用して、より便利で快適な生活を送りましょう!

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