16大会連続でIAAF世界陸上のオフィシャルタイマーを担当

セイコーホールディングス株式会社(代表取締役会長兼グループCEO:服部 真二、本社:東京都中央区、以下「セイコー」)は、9月27日(金)から10月6日(日)までの10日間、カタール・ドーハで開催されるIAAF世界陸上競技選手権2019ドーハのオフィシャルタイマーを担当します。

セイコーは、1985年に国際陸上競技連盟( International Association of Athletics Federations、以下「IAAF」)と協賛契約を締結して以来、34年間パートナーシップを続けており、世界最高峰の陸上競技大会であるIAAF世界陸上のオフィシャルタイマーを16大会連続でつとめます。今回のドーハ大会では、セイコーブロックカムや砲丸VDMなどの新機材、新サービスを投入。アスリートの表情をより近く感じることができるようになったり、リザルトをビジュアル化して表示することで瞬時に見て取れるようになったり、判定の迅速性と透明性が向上するなど一層の進化を遂げています。

『時代とハートを動かすセイコー』は、経験豊富なタイミングチームと最新機材による正確な
計時・計測で、世界中の陸上競技ファンに感動の瞬間をお届けいたします。

【今大会で導入予定の新機材、新サービス】
①セイコーブロックカム   導入種目 : 100m、100/110mハードル
スターディングブロックのヘッド部に超小型のカメラを2台設置(上部カメラ・下部カメラ)。ブロックに足を置きスタートの合図を待つアスリートの緊張感に満ちた表情や爆発的な勢いでゴールに向かっていく様子を、今までにない視点から捉え、短距離種目の短い時間に凝縮されるドラマの魅力をより多角的に観客に伝えます。このセイコーブロックカムは、IAAFとセイコーが、共同して開発・製作しました。

[上部カメラの映像] スタートを待つ選手の表情を捉えます。

[下部カメラの映像] スタートと同時に飛び出した選手の後ろ姿を捉えます。

②セイコー新スタートインフォメーションシステム   導入種目 : 100m、100/110mハードル
従来、スタートインフォメーションシステムのフライング判定の材料は、スターティングブロックにかかる圧力変化波形のみでした。今回セイコーが初めて導入する新スタートインフォメーションシステムは、横一列に並んだ選手たちのスタートを真後ろと斜め前からカメラで捉えて撮影した映像を、圧力変化の波形データと連動して表示します。この映像によってスタート時の選手の微妙な体の動きも確認することができるようになり、審判員による判定の精度や公正さが向上することになります。

③セイコーVDM(ビデオ距離計測システム)   導入種目 : 砲丸投
セイコーですでに導入している走幅跳・三段跳用VDM(Video Distance Measurement)の技術を応用したものです。投てきエリアの周囲にマーカーを置いて、2台のビデオカメラで、砲丸の落下の様子を撮影します。特別仕様のソフトウェアにより、操作員がモニター上で2つの画像それぞれの落下点をクリックするだけで三次元上の座標を求めることができ、正確に飛距離を計測することができます。
砲丸投は芝生上や屋内など様々なフィールドで行われるため、砲丸の痕跡も一様ではなく、目視で着地点を確定することは容易ではありませんでしたが、このVDM導入により、砲丸の着地点を短時間で正確に確認することが可能になり、記録への信頼性が高まることとなります。また着地点にプリズム等の目印を置く必要がなくなるので、計測員の違いによる誤差がなくなります。ビデオ画像は保存されるので計測の証明になり、透明性、公平性も担保されます。その上、投てき終了後すぐに次の試技にうつることができるので、スピーディーな競技運営が可能となり、選手や観客の待ち時間軽減にも役立ちます。このシステムが世界陸上で使われるのは初めてです。

[システム図]

[画像検証]

④セイコーサンドピットイベントボード   導入種目 : 走幅跳、三段跳走幅跳、三段跳の様々な情報を表示するフルカラー高密度LED採用の表示盤で、砂場の横に設置します。種目ピクトグラムや競技名,開始時間の表示に加え,試合中は国旗や写真を含む選手紹介や,20㎝ごとに目盛を表示し、跳躍距離を視覚的に表現します。決勝進出に必要な距離や世界記録などを目盛上に表示することで,分かりやすい競技進行の助けとなるだけでなく観客の競技への関心を高めます。

[表示例]

競技名・開始時間                選手紹介

目盛(Q:決勝進出/WR:世界記録)         目盛(選手の跳躍結果)

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