みなさんはテニスの起源をご存知でしょうか。
今では当たり前のようにテニスがありますが、
いつから始まったのでしょうか。
調べてみないとなかなか出れきませんよね。
今回はそんなテニスの起源を少しですが紹介したいと思います。

フランスから

11~12世紀、フランス修道院の回廊で、貴族が手のひらや手袋を使い球の打ち合いを楽しんだと言われています。これが、現代のテニスに直接つながる原型です。
14世紀にフランス王ルイ10世もテニス愛好者として知られています。相手に負けまいと全力を尽くした結果、身体を壊したとする詩が残されているほどです。

16世紀になると、テニスに似た娯楽は盛んに行われるようになります。その行為はジュ・ド・ポーム、フランス語で(手のひらの競技)と呼ばれ、王宮貴族の遊戯として楽しまれるようになりました。しばらくして手のひらの代わりにラケットが使われるようになりましたが、それ以降もこの名称が使われ続けられています。

◾️テニスの語源

ジュ・ド・ポームでは、攻守交代の際にサーバーが「トゥネス」、フランス語で「(ボールを落とさずに)取ってみろ」という意味で使ったことが語源だと言われています。ちなみに、現代フランス語では「トゥネ」と発音します。
その後ジュ・ド・ポームはイギリスに伝わり、全盛期を迎えました。イギリスではこの遊戯をテニスと呼ぶようになります。イングランドの詩人ジョン・ガワーが1,400年頃に著した『平和礼賛』の一節で、テニスという言葉が使われているのが、最古の文献として知られています。
ちなみに、その後現代のテニスの別称としても知られる「ローンテニス」が誕生していこう、イギリスではそれまでのジュ・ド・ポームを「リアルテニス」と呼ぶようになりました。現在でもこのリアルテニスは一部地域でプレーされています。

ローンテニス

その後、テニスはイギリスで発展を続け、1505年には初となる国際試合が行われました。それ以降、世界各地でテニスコートが次々に建設され、本格的な競技目的スポーツとして世界中で普及していきました。

◾️ローンテニス

1873年の12月に、ウォルター・クロプトン・ウィングフィールド少佐が編み出した、スフェリスティキ(=スティッキ)というスポーツがローンテニスの始まりです。スフェリスティキとは、球戯術を意味します。
ネットを挟み、現代のソフトテニス(軟式テニス)のボールのようなものを打ち合う、まさに現代のテニスと同じような競技です。また、ネットやラケットなどをセットで販売をし、芝生の上であれば楽しむことの可能な持ち運びのできるテニスとも呼ばれていたようです。

ウィンブルドン

◾️ウィンブルドン選手権が初開催

そして1877年、ローンテニスが誕生してわずか5年ですが、イギリスのロンドンで、アマチュアの大会として第1回目となる、ウィンブルドン選手権が開催されました。第一回大会は、会場の老朽化したローラーを新しくするための資金集めが目的だったと言います。
ちなみに、第一回の種目は男子シングルスのみで、22人のアマチュア選手が出場しました。その後1884年に女子シングルスが初開催されましたが、初代優勝者となった地元選手モード・ワトソンが白いウェアで統一していたことが、現代でも踏襲されているウィンブルドンの慣習の始まりと言われています。

◾️アメリカでの基準統一

そして1881年、アメリカで創立されたアメリカ国立ローンテニス協会(現・全米テニス協会)が、規定を統一化し、テニスをさらに構造化しました。また、同年には全米オープンの前身となるアマチュア大会の第1回が、アメリカのロードアイランド州ニューポートで開催されます。
テニスと言うと、どうしてもウィンブルドンをはじめとしたヨーロッパでの歴史があるスポーツと思われがちですが、それは近代テニスまでの話です。むしろ現代につながる歴史では、アメリカが大きな役割を担っています。

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