身体を温める野菜と冷やす野菜

冬になると、鍋やスープなど温かいものが食卓に並びますが、温かい料理だからといって体を芯から温めるとは限りません。例えば、白菜とトマトのスープであれば、実は白菜とトマトふが身体を冷やす野菜のため、身体を温めるものとはいえないようです。

冬の野菜は一般的に身体を温め、夏の野菜は体を冷やすと言われていますが、実は、土の中で育つ野菜は体を温め、土の上で育つ野菜は体を冷やすと傾向があります。ごぼう、山芋、人参、じゃが芋などの根菜類やねぎ、生姜などは体を温めます。これに対し、トマト、白菜、キャベツ、なすなどは体を冷やす野菜です。身体を冷やす野菜は夏野菜に多く、温める野菜は冬野菜に多いです。

なぜ野菜が身体を温めるのか?

昔から東洋医学では、体を温める食べ物は陽性、体を冷やす食べ物を陰性と呼んで区別していて、近年では陽性の食品に含まれている様々な成分と体を温める事の因果関係が明らかになってきているようです。

例えば、山芋に含まれるサポニンやごぼうに含まれるイヌリンなどには高い利尿作用があります。これは体に余分な水分がたまっていると冷やす原因になるので、利尿効果の高い食品は間接的に体を温めると言えます。また、野菜に含まれるビタミンEは血行を良くする働きがあるので、冷え性改善につながるんです。

身体を温める野菜を美味しく効果的に食べよう!

体を温める食材は、さらに効果がアップする食べ方があります。野菜の中の水溶性ビタミン等は、調理により失われることがあるので、皮など丸ごと使って調理できるメニューが良く、「ポトフ」などがオススメです。玉ねぎの皮は剥きますが、人参・じゃが芋などの皮はきれいに洗って剥かずに大きめに切り、そのままベーコンと一緒にコンソメスープでじっくりと煮込みます。下茹でしないでそのまま煮ていくので、栄養もスープに溶けだしてくれます。

他には「かぼちゃのポタージュ」。これは皮付きのかぼちゃを小さく切り、ひたひたのコンソメスープで柔らかくなるまで煮て、牛乳・塩・こしょうと一緒にミキサーで撹拌します。皮ごとかぼちゃを煮る事で栄養もアップします。

このように皮ごと、煮汁ごと調理する方法がオススメです。とはいえ、もちろん偏りのある食事は体を壊してしまいますので、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。

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