世界一硬い食べ物として認定されているかつおぶし。どんな効果があるのでしょうか。
煮物や味噌汁など出汁を使う料理には欠かせない日本の伝統的な保存食品です。
血圧低下
かつおぶしはアミノ酸が豊富ですが、中でも鰹節ペプチドに注目が集まっています。
近年、鰹節ペプチドに血圧の上昇を下げる効果が発見され、高血圧の予防に効果がある栄養ということが分かりました。
ペプチドは複数のアミノ酸が結合した成分で、個々のアミノ酸よりも吸収力が早いのが特徴です。
不眠の解消
かつおぶしには、トリプトファンという成分が含まれています。
トリプトファンは必須アミノ酸の一種で、脳に運ばれるとセロトニンという神経伝達物質を作る役割があります。おもに不眠を解消することで知られています。
セロトニンは心のバランスを保つ効果があるため、ストレス解消や不眠症の改善にもよいと言われています。
細胞の活性化
かつおぶしには、旨味成分のイノシン酸が含まれています。そしてイノシン酸の役割は旨味だけではありません。
イノシン酸には全身の細胞を活性化させて、細胞内でDNAをつなぐアデニンやグアニンの原料となり、成長期の子どもの発育やアンチエイジングに効果的です。
イノシン酸は、かつおの体内にあるATPという物質が酵素によって分解されたものです。かつおぶしを使った料理は旨味で減塩に役立ちます。
抗酸化作用
かつおぶしには、セレニウムとも呼ばれるセレンが含まれます。
抗酸化物質のビタミンEやビタミンCと協力しながら活性酸素を無害化し、老化を抑えてくれるほか、動脈硬化の予防にもなります。
また、セレンの抗酸化作用はビタミンEの60倍以上とされています。
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