疲労回復に

アワビは水分を除き三大栄養素だけで見ると、タンパク質の比率が非常に多い食材です。バランスの問題からアミノ酸スコア自体は低めになっているものの、クエン酸回路を円滑に回すことで疲労物質の代謝を促すアスパラギン酸や尿素回路(オルニチンサイクル)にも関わりアンモニアの分解を高めることで疲労回復に効果が期待されるアルギニンなどが豊富に含まれています。うま味成分として知られているグルタミン酸も肝臓以外の部分でアンモニアと結合して無毒化する性質があり、ぼんやり感や集中力低下など脳に起因する疲労感の軽減に効果が期待されています。
アワビは貝類の中では糖代謝に関わるビタミンB1も多い部類。アミノ酸類と相乗して疲労回復に役立つと考えられますし、アルギニンには筋力の維持・血流改善による代謝向上や男性機能強化などの働きも期待されています。アワビ、特に干しアワビは古くは精力増強にも用いられていたそうです。代謝や筋肉アップを助けてくれる成分が豊富に含まれていますから、もちろん女性の場合であっても滋養強壮やスタミナアップに効果が期待できるそうです。

デトックス効果

肝臓は血液中の毒素を濾過する役割を持っています。アルコールやカフェイン、脂質、糖分などの摂取が多いと肝臓がオーバーワークとなってしまい、本来持っている解毒作用も低下すると考えられています。タウリンは肝臓機能をサポートすることで解毒機能を高める=デトックス力向上効果も期待されています。アスパラギン酸もアンモニアの排出を促す働きが期待できますし、結果として肝臓の負担軽減に繋がると考えられますからデトックス(解毒)機能のサポートにも役立ってくれるそうです。
加えてタウリンには筋肉の収縮力を高めることでむくみを改善する働きや、腸の蠕動運動を促す働きも期待されています。アスパラギン酸も尿の合成を促進することでアンモニア排出を助けると考えられていますから、デトックスと同時に利尿効果が期待できる成分でもあります。またアスパラギン酸はカリウムやマグネシウムの運搬を助けることで体液バランスを整える働きもあります。常な体液循環を保持するとされるマグネシウムもアワビには比較的多く含まれていますから、相乗してむくみ改善にも効果が期待できるそうです。

関節痛の予防にも

あわびには、コンドロイチンも含まれています。
コンドロイチンといえば、関節痛の予防や緩和の効能があるということで広く知られる栄養です。
関節痛は、骨の間の軟骨が減少してしまうために起きる現象で、コンドロイチンは、軟骨に水分を運ぶ役割があり、軟骨の水分を保持して弾力性を高めます。
軟骨は加齢とともにすり減ってしまいますが、軟骨を生成するコンドロイチンやグルコサミンなどを補ってあげることで予防することができます。

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