春から夏に向かうこの時期は、暑い日もあれば肌寒い日があったり、梅雨の時期とも重なり、天候が不安定時期ですが、この時期に体調がよくない日が多くなったりしませんか?
これは天候が関係する気象病というものらしいですよ。

気象病とは

気象病とは、近年認知されつつある病名のようで、気象の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称のことです。
症状は「天気が悪いと古傷がうずく」といった天気痛のほか、メニエール病、喘息、めまい症、うつ病、頭痛、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、蕁麻疹、吐き気など様々である。心臓発作や脳卒中のきっかけになり、生命にかかわる場合もあるそうです。

メカニズムの詳細は不明のようですが、気圧や気温、湿度などの急激な変化に人体が対応しきれないことが原因とみられています。
ドイツでは気象と病気の関連を調べる「生気象学」の研究が進んでおり、医学気象予報を国民に提供していたりするようです。

気象病対策

先ほど挙げたような疾患を持っていて、梅雨など、ある一定の条件下で症状が悪化する場合には、そのことを主治医に伝え、対策を相談する必要があります。
ただ、不調が一時的な場合や症状が日常生活に支障をきたすほどひどくない場合には、自律神経のバランスを整えることを意識することで、症状が改善する可能性があります。
自律神経のバランスを整えるためには、食事・睡眠・運動といった基本的な生活習慣を見直すことと、体内時計の乱れを防ぐことが重要です。

昼夜で体のモードを切り替えよう

体内時計は自律神経の切り替えと大きく関係しているため、不調を起こす原因となります。
体内時計を整えるために重要なのが、朝の習慣です。晴れている日には、日の光を浴びるようにし、身体を活動モードに切り替えましょう。
また、雨や曇りの日は、カーテンを開けて外気に触れることでも切り替えることができます。
ほかには、朝食を食べること、ウォーキングなど軽い運動をすること、熱めのシャワーを浴びるなどの習慣を朝に取り入れるのも良いでしょう。

逆に日中いくら活動モードになっていても、夜にしっかり休めていなければ、自律神経のバランスが乱れる原因となります。
とくに、過度なストレスがかかっていると、夜になっても交感神経(活動時に働く自律神経)の働きが活発になったままで、うまくリラックスができなくなります。
そんなときは、意識してリラックスする時間をとることが大切です。
自分の時間を作って趣味に没頭したり、ゆっくりお風呂に浸かるのも良いですね。
このほか、冷房の使い過ぎにも注意が必要です。
暑くてジメジメしていると、ついつい冷房を使いたくなりますが、室内外の温度差が5℃以上になると、自律神経のバランスを崩してしまいます。
ですから、毎日の気温をチェックしながら冷房の温度を設定する癖をつけるようにしましょう。
今から習慣化しておくと、夏バテの予防にもつながりますよ。

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