先週の土曜日に中山競馬場にて開催された第36回中山牝馬ステークスは、6番人気で池添謙一騎手騎乗のカワキタエンカが逃げて優勝しました。スタートよく先手を奪いハナへ。そのまま後続を引き寄せずに追撃を抑えて逃げ切った勝利でした。鞍上の池添謙一騎手も本レースは初勝利、カワキタエンカも重賞初制覇となりました。2着には1/2差で好位から差を詰めた2番人気の北村宏司騎手騎乗のフロンテアクイーンが、3着には1馬身半差で、後方から上がってきた9番人気の岩崎翼騎手騎乗のレイホーロマンスが入りました。尚、1番人気に推されたマキシマムドパリは、中団からノビを欠いて12着と惨敗に終わりました。

レース内容

スタートはエテルナミノルがゲートで立ち上がり出遅れた以外はほぼ互角に飛び出しました。大外枠から好スタートを切ったカワキタエンカが勢いよく先頭に立ち、その後ろにエンジェルフェイス、フロンテアクイーンが並走して二列目のポケット争い。またトーセンビクトリー、ブラックオニキスあたりも好位発進といった感じでした。中団にはマキシマムドパリ、キンショウユキヒメが続き、リカバーしてあげてきたエテルナミノル、ワンブレスアウェイ、そして最後方にレイホーロマンスといっった隊列でレースが進みました。池添謙一騎手騎乗のカワキタエンカが勢いよく逃げて後続を大きく引き離した状態で展開し、前半800m通過は49秒2、1000m通過が61秒3と、大きく逃げてる割にはさひど早くなく平均よりもややスローといった流れでした。そんな流れだったので、直線に入ってからも、一度はエンジェルフェイスに並ばれかけますが、トップギアに入れて再度突き放し、その二頭の間からはフロンテアクイーンが脚を伸ばしてきた感じです。マキシマムドパリに至っては伸び切らず、また最内を通したことで前ふさがりとなってしまい完全に優勝戦線から離脱。変わって後方から一気にのびてきたのが、レイホーロマンスでした。最前列ではカワキタエンカとフロンテアクイーンの戦いで、フロンテアクイーンがジリジリと差を詰めにいくものの、余裕を持って直線に入ったカワキタエンカに死角はなく、そのまま半馬身差の余裕を持って優勝。見事に重賞初制覇といった感じでした。

カワキタエンカ

勝ったカワキタエンカは、春の最終目標はヴィクトリアマイルになろうかと思います。今母のように、自分のペースに持ち込めれば非常に強い競馬を見せるとともに、池添謙一騎手との相性抜群で2戦2勝の強さを見せつけています。ただともに1800mでの勝利ということもあり、ヴィクトリアマイルでは距離が不足してしまうという懸念もあるものの、今回の中山牝馬ステークスに比べると相手がさらに強化されるという点も踏まえて今後のステップ見ていきたいところでしょうか。

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