冬至に食べる習慣があることから冬の野菜と思っている人も多いのではないでしょうか。実はかぼちゃは夏の野菜です。なぜ夏の野菜のかぼちゃが冬至に食べられるのでしょう。

夏野菜のかぼちゃが冬至に食べられる理由

夏が時期のかぼちゃがなぜ冬至に食べられるようになったのでしょうか。諸説あるのですが、かぼちゃは栄養価も高く保存が長期に効く野菜であったことが関係しているそうです。収穫してからしばらく寝かすことで栄養価が高くなることや、日が最も短くなる冬至は1年のうちで最も体が弱くなりやすいと考えられていたため栄養価の高いかぼちゃを食べていたそうです。
「冬至の日にかぼちゃを食べると風邪を引かなくなる」というのは昔の人が風邪などから身体を守っていく知恵であるみたいですね。

かぼちゃの栄養と効果

・抗酸化作用
かぼちゃには野菜平均の約4倍のβ-カロテンを含んでいるそうです。ほかにβカロテンを多く含む野菜は、モロヘイヤ、パセリ、人参などがあります。
β-カロテンとはカロテノイドの一種で、体内でビタミンAに変換される栄養成分です。β-カロテンには、カラダを酸化から守る抗酸化作用があり、この抗酸化作用によって、がん予防や老化防止などの効能が期待できます。
また、β-カロテンには皮膚や粘膜を強くする効能も期待できます。

・ホルモンバランスを整える
かぼちゃは野菜の中ではトップクラスのビタミンE含有量です。
ビタミンEは脂に溶ける油脂性のビタミンに分類される栄養で、アンチエイジング効果と冷え性などを緩和する効能があります。
また、ビタミンEにはホルモンを調整する働きもあり、肩こりや腰痛など更年期に見られる症状を緩和する効能も期待できます。

・風邪予防
かぼちゃに含まれるビタミンAとCが粘膜の抵抗力を高め、細菌感染を予防する効果を発揮します。
体力がなく、貧血ぎみの方が常食すれば、鉄分、カルシウム、ビタミンCなどの効果で、症状が改善されるそうです。
胃や腸の潰瘍に、かぼちゃのポタージュがよく飲まれます。これはカロチンとビタミンCに、細胞粘膜を正常に保つ効果があるとされるからです。

かぼちゃの最適な調理法

かぼちゃは、抗酸化作用があるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEが揃っています。
ビタミンEとβ-カロテンは油と一緒にとることで吸収率が高まります。
また、かぼちゃのビタミンCはデンプンに守られて熱に強いので、焼いたり炒めたりすると良いです。
加熱すればかたい皮にも火が通るので、皮をむく必要がありません。
炒め物にする場合は、動物性や植物性のタンパク質を含む食材を組み合わせると、健康効果が高まります。

かぼちゃが夏野菜だとは知りませんでした。
ただ、この冬の時期に食べると体も元気にしてくれる野菜なので
積極的に食べていきたいですね。

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