先週日曜日は阪神競馬場にてセントウルステークスが開催されました。1着馬にはスプリンターステークスの優先出走権が与えられる大一番のレース。レッドファルクスやシャイニングレイ、セイウンコウセイなどが早くも待ち受けている感じの中、14頭で争われた今年のセントウルステークスも、序盤から動きのある面白いレース内容でした。
そのなかで1着を勝ち取ったのがファインニードル。2着にはラインミーティア、3着にはダンスディレクターが入り、2番人気のフィドゥーシアは必死で逃げるものの9着で終わってしまいました。

コーナーの立ち回りがベスト!ファインニードル

いやー、強かった。そんな感じのレース内容だったのかなと思いました。スタートは順調で、ハナを主張するものの、大外から2番人気のフィドゥーシアが押してうちに切り込んで来たところでファインニードルはフィドゥーシアにハナを譲り、2番手から3番手の最内をロスなく走る選択えお選んだ鞍上のデムーロ騎手。1200mレースで最内を通った場合、コーナーで詰まり直線でドンっという突き抜けが弱くなる傾向にあるので、正直、外にどこかで振らないかなと思っていた感じでした。しかしデムーロ騎手は最後まで最内を通しての直線。1叩き2叩きと反応が鈍い感じでしたが、ラスト100mでようやく突き抜けてのトップスピード。上がり3Fは33.4と平凡ではあったものの、最内を通してロスなくエコレースができたのが幸い。デムーロ騎手の手腕といったところでしょうか。しかし、その見事なコーナリングでスピードを殺さずに回れたファインニードルも見事といったところです。
こんな手綱捌きを見せられると、今週末のモズカッチャンにサトノクロニクルにも期待したくなる感じですね。
それはそうと、ファインニードルのコーナリングは、次のスプリンターステークスでも必要な要素。できれば内枠を引き当てて先行できるようなレースになれば、表彰台も見えて来そうです。次走が楽しみです。

驚異の追い込みは健在!ダンスディレクター

スタートで若干出遅れ後方からのスタートとなった今回のセントウルステークスですが、前半はややゆったりとした展開だったこともあり、追走も問題なくついていけた感じで早い段階でリカバーできたのが良かったかなと思います。ダンスディレクターにとって1番怖いのが前を向いた時の前塞がりになるということ。今回は多少のロスで外に降ってからの直線。スノードラゴンの真後ろにぴったりといったところで溜めつつ、ラスト200mで1叩きしてグンっ伸びてスノードラゴンを置いていき、更にラスト100mでもトップスピードにのってごぼう抜き。最後は2着争いとなりましたがハナ差で敗れ3着。上がり3Fの32.6はもちろん最速で、トップスピードの質の高さ見せてくれました。
本戦でもトップスピード要素が重視されるため、ダンスディレクターの末脚にも注目。セイウンコウセイあたりとの叩き合いも予想できますね。

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