関節がポキポキ鳴る原因

関節をポキポキと鋭い音で鳴らすことをクラッキングもしくはキャビテーションといいます。このクラッキング音は指だけでなく、首、顎、足首、膝などの多くの関節で鳴ります。
関節内部は関節包と呼ばれる、袋状の細胞に包まれていて、関節包の内部は、関節の動きを円滑にする役割を担う関節液に満たされています。この関節包と関節液(潤滑液)が作用して音が鳴るそうです。
関節全てに関節包と関節の潤滑液(関節液)は存在しているので基本的にはどこの関節でも同様の原理で音を鳴らすことが出来ます。
体を動かしていると、代謝の影響で自然と関節包の中には気泡(空気)が溜まります。
指をポキポキと鳴らすとき、どちらか一方に指を曲げて鳴らすと思います。この指を曲げた際に、溜まった気泡が圧力変化に耐え切れず一気に骨と骨の間をすり抜けて移動します。この時、気泡がパチンと弾ける音が、骨に反響してポキポキという音になるのです。

指が太くなる

筋肉を成長される筋トレで、超回復という言葉があります。筋肉痛の原因としても知られています。筋肉に負荷がかかると、傷ついた筋肉を修復する為に、その部分をさらに強くしようとする作用が働きます。
指をポキポキと鳴らすことによって、指の関節にこの超回復と同じ作用が働き、指が太くなるそうです。
指をポキポキと鳴らす→気泡が破裂し、関節に負荷がかかる→それを修復しようとする力が働く→以前よりも太く、丈夫な関節が形成される
上記のようなフローで、指が徐々に徐々に太さを増していきます。
個人差もあり、一概に全員が太くなってしまうとは言えませんが、頻繁に指を鳴らす癖がある人は注意が必要です。

首ポキポキは命の危険が

肩や首がこってしまうと、首をポキポキと鳴らしたくなることもありますよね。
首の骨の中には脊髄神経が通っています。
首元の脊髄神経は、損傷してしまうと手足のしびれや頭痛などを引き越す原因となりますし、悪くなると歩けなくなったり、それこそ命の危険性が出てきてしまう大事な神経です。
首をポキッと鳴らした程度で神経が損傷する可能性はあまり高くはありませんが、栄養不足などにより骨粗しょう症を患っている方などは注意が必要だそうです。
また、神経だけではなく血管への影響もあるのではないかと考えられています。
首元には「椎骨動脈」という脳へ栄養を運んでくれる血管が走っています。
この動脈は頸椎にくっついているため、首をポキポキと鳴らすことで椎骨動脈にも衝撃が走る可能性が考えられるようです。
そのため、首をポキポキと鳴らす行為を長年にわたって続けていると血栓ができてしまうなど、血管に大きな影響が出てしまい、循環器系の病気になりやすくなると考えられています。

何気なく、ポキポキ関節や首を鳴らしていましたが、こんなにも危険があるとは知りませんでした。
この癖を直すのは難しいかもしれませんが、なんとか意識してやめたいと思います。
皆さんも気をつけましょうね。

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