菊池雄星で岩手県勢初の甲子園決勝進出

花巻東野球部は、旧校名の花巻商業時代も含め、春2回・夏8回の甲子園出場を果たしている岩手の名門校です。
その花巻東の名が全国的に轟かせたのが2009年のエース菊池雄星(現西武)を擁した年でした。
甲子園左腕最速球速の154キロの速球を武器のこの世代No.1投手として、注目されていました。
菊池のその剛腕ぶり通りの活躍を見せ、
センバツでは岩手県勢初の選抜決勝進出を果たし、決勝戦で清峰に0-1で敗れたものの準優勝を果たしました。
さらに夏の選手権大会でも甲子園に出場し、岩手県代表としては90年ぶりのベスト4の成績を上げました。
菊池だけでなく、身長150センチ台ながら、ファールで粘り続ける打撃で貢献していた佐藤涼平や、主軸としてだけでなく菊池の後の好リリーフが光った猿川拓郎など、個性的な実力のある選手が多い世代でした。

大谷翔平登場!

花巻東の佐々木洋監督は、菊池雄星の存在を「この先、岩手に菊池級の逸材は何十年先現れない」と言わすほどでした。
しかしそんな思いはすぐに覆すこととなりました。
菊池が卒業して入れ替わりで、更に凄い逸材が入学してきました。それが大谷翔平でした。
大谷は入学当初から身長190センチを越し、球速140キロ後半、打撃も入学すぐの春季大会で4番に座るなど、飛び抜けた存在でした。
そして高い目標を掲げ、佐々木監督指導の下、その才能を更に伸ばしていき、3年夏にはアマチュア球界初となる球速160キロを投げ、球界に衝撃を与えました。
二刀流として今日の活躍があるのも、花巻東で過ごした3年間が大きかったと言えます。

オール岩手で全国制覇目指す

花巻東は岩手のみならず、東北を代表する名門校になっていますが、他の東北の強豪校がする関西や関東からの野球留学の部員はなく、一部宮城県出身がいるくらいで、岩手県出身のメンバー中心で戦っているのも最大の特徴です。
これは岩手県のチームから日本一を目指すという佐々木監督の信念に基づいています。
そして野球面以外での人間形成の教育力の高さにも定評があり、岩手県の球児の憧れの存在ともいえる高校なのです。

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