WRC第5戦!ラリー・アルゼンチン!

初秋のアルゼンチンで開催されるラリー・アルゼンチンは、グラベルラリーの魅力と難しさが凝縮した1戦。ラリーのスペシャルステージ(SS)は、アルゼンチン中部の都市コルドバの南西から西北にかけての広いエリアに設定され、様々なタイプの未舗装路を走行する。

南西部の谷間の未舗装路は砂のような柔らかい道が多く、西部の山岳路は道幅が狭く荒々しい岩に囲まれた道が続くなど、走行するエリアによって道のキャラクターが大きく変わるのがこのラリーの特徴だ。また、開催時期が南米では秋にあたるため天候が不安定であることと、標高が高いためエンジンパワーが制限される。ジャンピングスポットやいくつもの川渡り、巨岩が転がる月面のような景観の名物ステージ「エル・コンドール」など観戦上の見所も多く、大勢の熱心な観客がつめかける。パンパスと呼ばれるアルゼンチンやウルグアイなどの南アメリカ特有の乾いた広大な温帯草原や山岳地帯を駆け抜けるルートは変化に富み、「1年で最も美しいラリー」に選ばれることも多い。

グラベルイベントの魅力と難しさが凝縮したラリー

イベントは27日夜にアルゼンチン中部のコルドバ市街地で行われるスーパーSSでスタート。このスーパーSSは今年からレイアウトが一新され、グラベルとターマックが入り混じった1.75kmの構成。

2日目はコルドバ南西部のサンタ・ロサ・デ・カラムチータ周辺でSS2~9が行われる。3日目はコルドバ北西部でSS10~15が、最終日の30日はコルドバ西部でSS16~18が行われる。

ステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージとして設定される最終SS18『エル・コンドール』は、ラリー・アルゼンチンを代表する名物ステージで、コースサイドなどには大きな岩があり、過去に多くのマシンがコースオフしてその餌食になっている。

このラリーアルゼンチンでは、これまでシトロエンが過去12年間のうち10勝をマークしている。チームは、モンテカルロ、スウェーデン、メキシコと同様、今回のアルゼンチンでもクリス・ミークとクレイグ・ブリーンの2台がエントリー。これが南米イベント初参戦となるブリーンにとっては、全18SS中、13SSが昨年と同じコースを使用するため、不利な状況ではあるが、今後に向けて経験を積む絶好のチャンスと言える。

WRC - YPF Rally Argentina 2017: TEASER #2 - YouTube

出典:YouTube

トヨタ、メキシコの経験を活かし、今季2度目のグラベルイベントに挑む!

今季、これまで4戦連続でポイントを獲得しているヤリ-マティ・ラトバラは、2014年のWRCラリーアルゼンチンで総合優勝。また、ハンニネンはIRCとして開催された2010年に優勝を果たしているなど、両ドライバーにとって、アルゼンチンは相性の良いラリーといえる。

チームは、ラリーアルゼンチンに向けてのグラベルテストをイタリアのサルディニア島で実施し、様々なテストメニューを消化し、ヤリスWRCのグラベルでのパフォーマンスをさらに高めている。

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