五月病について

この有名な『五月病』。みなさんは、医学用語でないのをご存じでしたか?
五月病とは、もともと大学入学後の学生が、5月連休あとくらいからうつ的気分にみまわれ、無気力な状態になる事からついた病名なんです。
しかも!この病態は、5月限定のような名前であるにもかかわらず、実際は5月に限らずに発症します。
それも、学生、新卒者、一般人を問わずです。
『いつでも』『どこでも』『誰にでも』起こる、やっかいな病態なんですよ。

五月病によく見られる症状とは、抑うつ気分、思考抑制、不安感、あせりなどで、不眠、強い疲労感、やる気がでないと訴える場合が多いようです。
放置しておくと、うつ病にまで進展しまいますので、ご用心!
せっかくの人生を、憂うつなものにしないためにも、対処法について知っておきましょう。

五月病のおもな原因

よくいわれる原因としては…
・受験や入社への緊張からの解放
・新しい生活への失望。
・目標を達成した後、次の目標を見失ってしまい、混乱してしまう。
・現実に接して、今まで膨らませていた期待が急激にしぼみ、失望し、やる気をなくす。
などがあります。
人それぞれストレスによる耐性が違うので、同じ環境であっても、みんなが同じように発症するとは限りません。

そして、それらの原因から湧き起こった気持ちが、ココロの中で積み重なり『無気力感』を増幅させてしまうわけです。

人は一度強い失望を経験すると、無意識のうちに『同じような失望感を感じたくない』という防衛本能が働きます。
そのため、何か新しいことが起こったときも…「やってもムダ」と、最初から無気力になることで自分を守ろうとします。
新しく始める前から「どうせダメに決まってる」と決めつけたり、ちょっと始めてみただけでも「何をやっても今までと同じ」などと、早々にあきらめてしまう。これも、過去に経験した『強い失望』がココロの奥に潜んでいるからなんです。

こうやって考えると、人間の防衛本能ってスゴイな~って思いませんか?
体だけでなく、ちゃんとココロも守ろうとしているんですよ。

でも、感心ばかりしていても、ダメなんですよね。
無気力感は、次から次へと連鎖して深まっていくんです。「放っておいても防衛本能が勝手にやってくれるわ」なんて思っていたら大間違いですよ!ココロにとっては大変なストレスなんです。ココロが壊れてしまう前に頭で考えて、対策をたてましょう。

五月病の対策

何はともあれ、ストレスをためないようにするのが一番です。
症状の重さ別に対処方法をお教えしますので、ご参考にしてくださいね。

■軽い場合
スポーツや音楽を聴く、読書をするなど、自分に合ったストレスの解消法を見つけましょう。
ただし!ストレス解消とはいえ『食べすぎ』『飲みすぎ』は逆効果ですのでご注意を!
新しいことにチャレンジしたりして、生活の中に刺激を与えるのも効果的です。新たな目標や興味が持てるものを見つけることも大切ですね。

■ちょっと重い場合
まず自分が何にストレスをためているのかを、探しましょう。
たとえば「仕事が嫌」ではなく「この仕事のコレがこんなふうに嫌」といった具合に、具体的にストレスの元を探ります。
そうすれば、そのストレッサーに『どう立ち向かうか』『どう回避するか』『どう付合っていくか』が見えてくるはずです。
「一人では無理!考えられない」 とおっしゃる方は、お近くの専門カウンセラーにご相談されてはいかがでしょうか。

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