やはり強かった!キタサンブラックと振り返る大阪杯!

やはり強さは変わっていなかった。今年度限りで引退が囁かれていた最中、今年の初出走となったGI昇格の大阪杯。1番人気を背負ってむかえた本レースのパドックでは、その出で立ちに、昨年までは感じることのできなかった風格を感じ、オーラすら漂ってうつりました。
北島三郎氏所有の昨年の年度代表馬・キタサンブラック。今年初出走ということでモタつくことも十分に予想されたレースでしたが、圧巻のゴールイン。見事、初代王者に輝きました。そして今年度の引退を撤回という流れとなりました。
次走は天皇賞春。有馬記念で敗れたサトノダイヤモンドにリベンジなるか?

楽には勝てない強馬揃い!それでも余裕の勝利!

今回の大阪杯の優勝候補とされていた出走馬を改めて見てみると、2番人気は昨年のダービー馬、最強の4歳世代の横綱的存在のマカヒキ、3番人気は香港ヴァーズを制覇し一変して戻ってきた京都記念馬のサトノクラウン、4番人気は金鯱賞を圧倒的強さで勝利したヤマカツエース、5番人気は昨年の王者のアンビシャス、6番人気は最強の4歳世代の一角を担うミッキーロケット、7番人気はGIでは常に連対を連ねているステファノスと、レースの展開次第でどの馬にもチャンスがある面々でした。
キタサンブラックの得意の形としては先行逃げ切り。どのレースの通過をみても1-1-1-1と先頭で逃げ切る脚質ですが、今回は昨年の有馬記念同様にマルターズアポジーがハナをとってのレース展開。ロードヴァンドールとハナの奪い合いでハイペースになるかと思ったが、ロードヴァンドールもキタサンブラックもあっさりとハナをマルターズアポジーに譲った展開となり、1キロ通過が59秒とそれほどハイペースにはならなかったのがキタサンブラック勝利の要因の1つとなったとも思えます。キタサンブラックは無理に突っ込まず、ロードヴァンドールの1馬身後ろの3番手で通過。本来ピッタリとキタサンブラックをマークしたかったであろうサトノクラウンは、食いつくのが一杯一杯といった様子で迎えた最後の直線。内からミッキーロケット、外からはマカヒキ、ヤマカツエースが脚を使い猛烈な勢いで追い込んでくるかと思いきや、それほど伸びることなくヤマカツエースが3着に滑り込んだのみ。
1着となったキタサンブラックには、まだまだ余力たっぷりといった気配すら感じさせられた圧勝といって良い勝利で幕を閉じました。

さすがは重賞レースの常連!ステファノス!

マカヒキ、サトノクラウンが本来やりたかったことを、7番人気のステファノスが実行し見事に2着。やりたかったこととは、キタサンブラックの後ろにピタリとマークし、4コーナーのカーブ手前からの勝負。サトノクラウンはレース途中でキタサンブラックについていくのに一杯一杯といった様相で、仕掛けるにも仕掛けられない展開でしたが、上がり3ハロンを33.9を叩き出した2番人気のマカヒキがステファノスのポジションを取れていれば、昨年の有馬記念で同世代のサトノダイヤモンドがやり遂げた勝利の再現が叶ったようにも思えました。さすがは重賞レースの常連となったステファノス。馬が勝手に反応したようにも思え、4歳世代の欠点となる経験値の違いを見せつけた見事な2着フィニッシュでした。

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