27日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでイングランド・リーグカップの決勝が行われ、マンチェスター・ユナイテッドが３-２で日本代表の吉田麻也が所属するサウサンプトンを下した。

サウサンプトンは吉田麻也が最終ラインの一角に入り、マンUのスタメンには、ズラタン・イブラヒモビッチやマタら主力が順当に名を連ねた。

激しいをぶつかり合いの中で始まった試合は、19分にイブラヒモビッチがFKを直接沈めて、マンUが先制。完全に主導権を握ったマンUは 37分、巧みなパスワークで左サイドを打開。最後はバイタルエリアで受けたリンガードがゴール右下隅に流し込み、２点を先行した。
　
苦しい展開となったサウサンプトンだったが、前半ロスタイムにガッビアディーニが1点を返し、2-1でハーフタイムを迎えると、48分にも再びガッビアディーニがネットを揺らして試合を振り出しに戻す。
　
その後、試合は互いに相手ゴールに迫るも勝ち越せずにいると終了間際の87分、この日、吉田とマッチアップを続けていたイブラヒモビッチが頭で沈めて、マンUが決勝点。
　
試合は3-2でマンチェスター・ユナイテッドが勝利し、7年ぶりとなる通算5度目のリーグカップ制覇を達成した。

また、吉田麻也は、今季のリーグ杯で特に活躍した11人と監督を称える「チーム・オブ・ザ・トーナメント」に選出された。「水をも漏らさぬ隙のない」鉄壁の守備陣を支える活躍が高く評価され、大会ベストイレブンの一人に名を連ねた。

吉田は今季序盤戦でバックアッパーに甘んじていたが、カップ戦では出番を手にして着実にアピールを続けていた。このリーグ杯では3回戦から決勝までの全6試合に先発フル出場。2-3で敗れたマンチェスター・ユナイテッドとの決勝を除く5試合全てでクリーンシートを達成するなど、吉田は堅牢なサウサンプトンの守備陣を支えた一人として称賛されている。