圧倒的な強さ

今シーズンを終え、89勝52敗2分。貯金は球団史上最多の37と、2位のジャイアンツにゲーム差17.5差の圧倒的な強さでリーグ優勝を果たした広島カープ。昨シーズンは4位と振るわなかったこのチームがなぜ今シーズン優勝できたのか。その真意に迫っていきたいと思います。

交流戦勝ち越し

毎年、鯉のぼりの季節までと言われている広島カープ。毎シーズン、交流戦で負け越し、それから成績が振るわないシーズンを過ごしていましたが、今シーズンは11勝6敗1分けと勝ち越し。交流戦は全体の3位で通過。
中でも印象的なシーンは、6/17,18,19のオリックス戦、鈴木誠也選手の3試合連続勝利打点ホームラン&2試合連続サヨナラホームランです。
当時、連勝中のチームでしたが、最終回まで劣勢。そこで鈴木誠也選手の2試合連続サヨナラホームランには痺れました。この時、お立ち台での「最高です!」という言葉が話題を呼び、試合後、緒方監督が言い放った「神ってる」は、ファンの間のみならず、社会的にも話題を呼び、今年の流行語大賞にもノミネートされるのではと囁かれています。
交流戦終盤から、チームは11連勝と、大型連勝をし、一気に波に乗った印象でした。

逆転のカープ

今シーズン、89勝のうち、なんと半数以上の45勝が逆転勝ち。昨シーズンは1点差で、勝ちを手放す試合が多かったが、今シーズンは粘りの野球を見せてくれていました。先制されても逆転勝ちを収める広島カープ。ファンも先制されても安心して見ていられたのではないでしょうか。選手の勝ちたいという気持ちがこの結果になっているのだと思います。
印象的な試合としては、今シーズンから導入されたコリジョンルールでの初のサヨナラ勝ち。赤松選手のヒットで、ランナーの菊池選手がホームへ突入も、クロスプレイで判定はアウト。しかし、今シーズンから導入されたルール、コリジョンルールの適用により、判定が覆りセーフ。一転サヨナラ勝ちとなりました。

ターニングポイント

8/7のジャイアンツ戦。序盤から打撃戦で、9回まで6-7と劣勢。2アウトとなり後がないカープでしたが、菊池選手がジャイアンツの守護神、澤村投手から起死回生の同点ホームランを放ち同点。続く丸選手がフォアボールで歩き、続くバッターの新井選手がレフトへサヨナラタイムリーを放ち、9回2アウトから逆転サヨナラ勝ちを収めた試合。
当時、チームは今シーズン最多の4連敗を喫しており、2位のジャイアンツとのゲーム差も3.5差と窮地に立たされていた状況でのサヨナラ勝ち。この試合が優勝へのターニングポイントといっても過言ではない大きな試合、そして勝利でした。この試合後、また独走状態に入り、終わってみれば2位に17.5ゲーム差をつける圧倒的な強さで優勝。この勝利がなければもしかしたら優勝は難しかったかもしれません。

セリーグ完全制覇

今シーズン、広島カープはセリーグ全球団から勝ち越し、クライマックスシリーズも突破し、セリーグ完全制覇を成し遂げました。
今シーズンの広島カープは、ホームゲームでの試合にめっぽう強く、51勝20敗1分けと貯金31。また、ナイターでの試合にも強く、全ナイター試合105試合中、勝利が70勝。今シーズンはホームゲーム、ナイターゲームでの試合にめっぽう強い広島カープでした。熱狂的と言われている広島カープファンの応援が選手に届いており、それが活力となったのではないでしょうか。

日本シリーズに向けて

さて、日本一を決める日本シリーズが10/22から行われます。
対戦相手は、怒涛の追い上げで優勝を決めた日本ハムファイターズ。
日本ハムファイターズも波にのるチーム。中でも大谷選手の存在が驚異的です。
しかし、今回の日本シリーズは、1,2戦が広島カープ、3,4,5戦が日本ハム、6,7戦が広島カープの本拠地で行われ、全てナイターでの試合です。本拠地、ナイターゲームに強い広島カープですので、日本ハムの本拠地での試合に全て負けてしまっても、優勝するチャンスは非常に高いと思います。
32年ぶりの日本一、そして、今シーズン2度目のビールかけを目指して、頑張れ広島カープ。

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