はじめに

今回もアミノ酸の1つであるセリンについて紹介したいと思います。
セリンは非必須アミノ酸の1つですね。非必須アミノ酸とは、体内で合成が可能なアミノ酸のことです。そんな非必須アミノ酸であるセリンを少しだけ紹介したいと思います。どんな効果があるのでしょうか?

セリン

セリンは1865年に、シルクに含まれるたんぱく質のセリシンの加水分解から発見され、1902年にアミノ酸としての構造が決定しました。セリンという名前は、セリシンに多く含まれることに由来します。
現在では医療用にも使用されており、肝不全用アミノ酸製剤や、高カロリー輸液用総合アミノ酸製剤などに用いられています。
セリンは牛乳や大豆、高野豆腐、イクラ、かつお節、海苔に多く含まれます。
中でも、セリンは牛乳中のたんぱく質の内80%を占めるカゼインに多く含まれています。
眠れない時に、ホットミルクを飲むと良いといわれるのは、牛乳に質の良い睡眠をもたらすセリンが含まれているからです。

セリンの効果

セリンは肌の角質層に最も多く存在し、肌の潤いを保つ効果があります。
また、脳の細胞を構成する神経細胞の材料となり、健康な脳を維持する働きを持ちます。
セリンは、糖原性というグルコースを生成する性質を持つアミノ酸としても働きます。グルコースとは、人間が生きる上で必要なエネルギー源となる糖質です。
セリンはリン脂質を生み出すために必要です。リン脂質は、細胞膜[※5]をつくる主成分で、体内で脂肪が運搬・蓄積される際に、たんぱく質と結びついて血液中を移動します。
さらに、セリンをはじめとするアミノ酸は、D-セリンやL-セリンのように構造の違いからD型とL型に分けられており、近年の研究から、D-セリンの不足が統合失調症の症状と関わっていることが発表されています。

また、セリンは脳の働きを支えるアミノ酸でもあります。
セリンは、脳を構成する神経細胞の材料で、認識や知覚といった重要な脳の働きを支えます。また、外部からの刺激を脳のシナプスに伝える神経伝達物質であるアセチルコリンを生成します。アセチルコリンは副交感神経の末端から分泌され、自律神経において重要な役割をします。

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