先週の日曜日に阪神競馬場にて開催された第23回アンタレスステークスは、川田騎手騎乗の1番人気グレイトパールが中団追走で、3コーナー付近からのロングスパートを決めて、力強く抜け出し優勝しました。昨年の平安ステークスに続く重賞レース2勝目を挙げました。鞍上の川田騎手はこのレースとの相性は抜群で、本競走4勝目となり、中内田調教師は初勝利となりました。2着には1馬身1/4差で3番人気で松山騎手騎乗のミツバが、3着には5番人気で四位騎手騎乗のクインズサターンが入りました。まあ、この3名が皐月賞に出ずにこのアンタレスに出た時点で、実力は他メンバーに比べると群を抜いていたので、この三名の連対は予想できたかなといったところでしょうか。

レース内容

スタートはナムラアラシがゲートで立ち上がってしまい遅れて後方からの追走。この時点でナムラアラシの連対は無くなった感じでした。好発を決めたのは大外からマイネルバサラがハナに立ち、一気に飛ばして6馬身ほどのリード。2番手にディアデルレイ。半馬身差でコスモカナディアン、アスカノロマン。中団にはトップディーヴォとロンドンタウン、そして外にユラノトが並走し、少し離れてアルタイルやグレイトパール、ミツバ、モンドインテロといった上位人気馬が形成。後方にはメイショウウタゲやメイショウスミトモ、クインズサターン、そして最後方からナムラアラシといった隊列でした。前半1000m通過は60秒2と平均ペース。マイネルバサラがレースを引っ張りリードは半馬身ほど縮まって、2番手はミツバ。激しく動き始めたのは3コーナー過ぎてからで、中団から上がってきたのがグレイトパールで徐々に進出。それにつられて全頭スパート開始し、ミツバが代わって先頭へ。2番手のユラノトとグレイトパールが追い上げて、ナムラアラシは前半の追走で力尽きまったくのノーチャンス。メイショウスミトモも伸びあぐね、クインズサターンが鋭く伸びて一気に優勝争いに参加。しかしグレイトパールがそれを制し、最後はミツバを交わして優勝。惜しくも交わされたミツバが2着に入り、追い上げたものの届かずのクインズサターンが3着といったレース内容でした。

グレイトパール

勝ったグレイトパールはダートの連勝が6になり、ターフからの転向がうまくいったパターンですね。大舞台でもしっかり勝ちきるところを見る限り、今年の年末の大舞台でも期待したくなってしまいますね。5歳になったグレイトパールはまだまだそこを見せていないようにも思えるのは私だけでしょうか。しかし、ここまでの勝利は全て西で行われたもので、東での会場では未だに未勝利。上がり自体は決して悪くなく、むしろ東京のほうが、個人的には相性が良さそうな気もするので、そろそろ東の舞台でも活躍してほしいかなと。あと、これも完全に個人的主観ですが、川田騎手とのコンビは継続でお願いしたいところです。

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