ストレスはダイエットの敵

ストレスは健康を維持するための大敵ですが、ダイエットをする際にも手強い存在となります。ストレスのせいで太ってしまったという経験がある人は多いのではないでしょうか。

ストレスが溜まっていると、ついつい食べ物に手が伸びてしまいがちです。それも、甘いものや油っこいものなど、太りやすそうな食べ物に限っておいしく見えてしまうのですから不思議なものです。

特に女性のほうが男性に比べて食事量が増えがちだという調査結果もあります。その結果ストレス太りをして、ダイエットとリバウンドを繰り返すという悪循環に陥っている人もいるかもしれません。

こうした事態を未然に防ぐためにも、ストレスと食欲の関係について詳しく知っておきましょう。

ストレス太りと過食のメカニズム

ストレスが溜まっているときに食べ物が欲しくなるのは、実は脳のメカニズムとしては当然のことです。食事には情緒を安定させる効果があるためです。しかも、ダイエットには逆効果となるような高カロリーの食べ物ほど、強い精神安定効果があるのです。

たとえば炭水化物には鎮静効果があり、糖分には脳の働きを活性化させる作用があります。肉類の摂取量が少ないと、精神を安定させる脳内麻薬であるセロトニンの量が減ってしまいます。ですから、ストレス解消を目的としてこれらの食品に手が伸びるのは、いわば脳の防衛本能のようなものです。

問題は、この食欲が慢性化してしまうことでしょう。一回の量はわずかだったとしても、高カロリーのものを毎日のようにつまんでいるとあっという間に太ってしまいます。これがいわゆる「ストレス太り」です

食事以外でのストレス発散を心掛ける

ストレス太りを完全に防ぐためには、ストレスのない生活を送ることです。とはいえ、日常生活のなかでまったくストレスと無縁でいるということは難しいでしょう。大切なのは、抱えてしまったストレスは早めに発散することです。

そのためには、規則正しい生活と適度な運動が原則です。不規則な生活は自律神経のバランスを乱し、ストレスの原因となります。睡眠不足も同様です。ダイエットに運動が良いとされるのは、ただ身体を動かすことだけでなく、精神を安定させる効果もあるためです。

食事以外の方法でストレスを解消するように心掛けることが、ストレス太りの悪循環から抜け出す最善の方法なのです。

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