「仰向けで寝たほうが身体にいい」と漠然と思いこんでいませんか? 正しい寝姿勢や直立姿勢のまま寝ると歪みがとれるといったマットレスの謳い文句も多いですが、実は科学的根拠のないものなのです。

パラマウントベッドによると、睡眠段階と睡眠中の姿勢は、独立していることが研究によって明らかにされており、仰向けのほうが横向きより眠りが深くなりやすいという科学的根拠のある報告は、いまだなされていないとのこと。

では、その人に合う寝姿勢、寝方とは、どのような体勢なのでしょうか?

加齢とともに横向きで寝る傾向がある

寝姿勢の加齢変化を表した海外の研究では、高齢になるほど、右側臥位の時間が増えることが分かっているそうです。少なくとも高齢者にとっては、仰向けが身体に負担が少なく快適な姿勢ではないようです。

睡眠中に最も多い姿勢が仰向けとも単純にはいえず、仰向けよりも横向きやうつぶせのほうが、睡眠中に呼吸が止まりにくいという研究結果も報告されています。

横向きのほうが寝具との接触面積が小さいため、蒸れにくいというメリットもあり、湿気の多い夏場は特に仰向けのほうが寝心地よいというわけではありません。

腰痛持ちは横向きでもいい

さらに腰痛のある人とない人に眠りやすい姿勢を聞くと、腰痛のある人は横向きが眠りやすいと答えている人が最も多かったのです。

横向き寝は腰に負担がかかるといわれていますが、実際には横向きで寝ていても腰痛になるリスクが高まるとは考えにくいといえます。腰が痛くて仰向けが辛いという人に、仰向けで眠ることがいいと推奨することは睡眠を妨げる原因となり、腰痛にとっても逆効果になると考えられるのです。



このようにすべての人が仰向けで寝なければいけないわけではありません。腹部は動物にとって最も弱い部位。そんな腹部をさらす仰向けで寝る動物は、安全な環境で眠れる人とペットぐらいしかいないともされます。

仰向けで眠れることは、幸せな生活を送っていて、よく眠れている証なのかもしれませんね。

関連するキーワード