人間の体内にある水は体重のおよそ55~60%と言われている。体重50kgの人なら、約30リットルの水が体内にあるのだ。これらの水は、体のなかで重要な役割を果たしている。

体内での水のはたらき

人間の体内にある水は体重のおよそ55~60%と言われている。体重50kgの人なら、約30リットルの水が体内にあるのだ。その構成は、約3分の2が細胞内液にあり、4分の1が細胞間液、残りの12分の1が血漿(けっしょう)中にある。
これらの水は、体のなかで重要な役割を果たしている。

体内での水のはたらき

●食物が消化されていく過程で作用するさまざまな酵素が潤滑に酵素反応できるよう、場を提供する
●栄養物やホルモンなどを溶かし、血液などの形で体全体に運搬する
●体内の不要物を尿または糞便として排泄するのを助ける
●暑い日は汗をかくなどして体温調節をする

もちろん、水は人の生活とも切っても切れない縁がある。飲み水だけでなく、食事や洗濯、入浴などさまざまな場面で太古から使われてきたのだ。災害などが起こった時、まずは水の確保で苦労する、という話ももっともだと想像できる。人間は水なしでは生きられないのだ。

絶食より絶水のほうがヤバイ!

絶食しても水さえあれば1ヵ月以上生き延びられた人もいるが、水が1滴もなければたいていは1週間と生きられない。

1日に必要な水分量は1日にどのくらい水を排せつするかによって決められる。仮に水の摂取量がきわめてわずかになったとしても、体内で生成した老廃物などを排せつしなければならない不可避尿は約500ml。随意尿と合わせると、約1.2リットルから1.5リットルの尿を排せつすることになる。
だからその分、水を摂取しないと生きていけないのだ。

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