ペプチドってなに?

肉や魚、大豆、卵などに含まれているたんぱく質は、筋肉や血液を作るうえで欠かすことのできない栄養素だ。だが、たんぱく質は、じつは20種類ほどのアミノ酸でかたちづくられている複雑な物質である。したがって、そのままでは消化吸収することができない。通常は、消化管の消化酵素によってアミノ酸に分解してから、小腸で取り入れている。
ペプチドは、たんぱく質を分解する過程で生成される。つまり、アミノ酸が数個つながった状態のもの。たんぱく質が16両編成の電車なら、ペプチドは2、3両の快速電車といったところだ。単体のアミノ酸より多彩な栄養素を持ち、たんぱく質よりコンパクト――そんな便利な成分がペプチドなのである。

特長は「すばやい吸収」

たくさんのアミノ酸でできたたんぱく質を消化吸収するのは、なかなか大変な作業だ。食品によって違うが、なんと平均で3~4時間はかかるという。では、アミノ酸なら簡単かというと、そうもいかない。なぜなら、アミノ酸は1個ずつ腸壁から吸収されるからだ。
それに比べ、ペプチドは複数のアミノ酸がつながった状態で吸収されるので、短時間に効率よく摂取することができる。いろいろなアミノ酸をバランスよく摂るためには、もってこいの成分というわけだ。

どんな効果が期待されているの?

ペプチドは肉や魚、大豆など、さまざまなたんぱく質食品から作られる。なかでも今、さまざまな健康効果があるとして、脚光を浴びているのが大豆ペプチドだ。大豆はアミノ酸の栄養価が高く、植物性たんぱく質のなかで優れたたんぱく質食品。体内で合成することができない必須アミノ酸も、バランスよく満たしている。
そんな大豆から作られた大豆ペプチドには、大きなはたらきが2つある。「脳」と「筋肉」の疲労回復作用だ。仕事で頭が疲れたときや、スポーツの後などに摂取すると、すばやく疲労を癒すことができる。なにかとストレスの多い現代人にはぴったりの成分といえるだろう。このほか、ダイエットや免疫力のアップ、肝機能向上による美肌づくりなどにも効果を発揮するといわれている。

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