怒りの感情をコントロールして、上手に付き合っていくアンガーマネジメントは、子育てにも効果があります。
たとえ自分の子供とはいえ子育てでイライラしてしまうこともあるでしょう。冷静に叱っているつもりが、感情的に子供を怒ってしまい、あとで後悔することがあるかもしれません。アンガーマネジメントのテクニックを知ると、子育てのイライラや怒りを抑え、気持ちにゆとりが生まれます。

アンガーマネジメントとは、怒らないようにすることではなく、怒りを感じたときに冷静にプラスの方向に考えを向けるようにする方法のことです。子育てでは、怒る必要があるときには上手に叱り、怒る必要のないときには叱らないようにして、親子間でストレスを感じないようにすることが大切です

子育てに活用する

アンガーマネジメントの手法の具体的な内容は、『怒り、イライラをコントロール!アンガーマネジメントとは』で紹介しましたが、子育てでアンガーマネジメントを活用するときも同じです。

・怒りの強さを自分なりに数値化する

子供の言動や行動でイライラしたとき、この怒りは10段階でどのくらいかを数値化してみましょう。

怒り度レベル0   怒りの感情なし

レベル1~3 軽いイライラ、不愉快、不快感

レベル4~6 頭に血がのぼる、ムカつくなどの、まあまあ強い怒り

レベル7~9 とても強い怒り(憤り、激怒など)

レベル10  人生最大の怒り

自分の感情を客観的に数字で置き換えることで、冷静な判断が身につき、必要以上に怒ることは少なくなるでしょう。

・怒りを感じた時の出来事を書き留める

数値化と同時に、怒りやイライラの出来事を記録しておき、冷静なときに振り返ってどのようなときにどのように怒りを覚えるのかといった自己分析をしてみると効果があります。
たとえば、子供が朝になってもなかなか着替えないことでイライラしていることがわかると、そのイライラの理由が、6歳なのだから、一人で着替えができて当然という親の思い込みがあったことに気づくかもしれません。それなら、まだ着替えができないのなら、もう一度きちんと教えようという改善策をとることができるでしょう。また、同じように着替えができないことでも、朝はイライラするが、寝る前の着替えは気にならないということであれば、朝は少し早く起こす、明日着る服は前日に決めておき時間をかけないようにするなどの対処法も考えられるかもしれません。このように、自分の怒りがどのようにして子供の言動や行動から生まれるのかを知れば、事前に解決法を考えられるようになります。

子育てで怒りやイライラを感じる理由

親は子供に対して〇〇だから当然と無意識のうちに決めつけてしまうことが多いようです。毎日いっしょに過ごしているから子供をよく見ていると思っていても、身体が大きくなったから、女の子だからといった外見の事実だけで判断してしまうことがあるかもしれません。自分の思い込みや考え方があるから、それと違うとイライラしたり怒ったりしてしまうのです。知らないうちに自分の中に子育ての理想論やルールができているのでしょう。子供のことでイライラしたときは、一度、頭のなかを真っ白にして思考を止め(ストップシンキング)、心を落ち着かせて(ディレイテクニック)対応しましょう。そして、子供の欠点を見つけるより、よいところを探し、褒めれば、親子関係を円滑に保てるという好循環が生まれると思われます。

くり返して上手に

アンガーマネジメントは、自分の心をコントロールするトレーニングです。仕組みや対処法を学んで、すぐにできるようにはなりません。その人の持っている常識や理想、考え方を修正していくのはなかなか難しいものです。しかし、うまくいかなくてもあきらめず、くり返しながら、自分の怒りをコントロールする方法を見つけていきましょう。

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